ふらふら 日記


■ 3月18日(土) 湯河原幕岩・茅ヶ崎ロック 晴れ時々曇り

湯河原梅林 <写真左> 湯河原梅林

 今週も日曜日の天気が悪そうなので土曜日に出かける。 今回は梅祭り期間中の幕岩へ行くことにする。

 早めに着いたので観光客もクライマーも少ない。 梅祭りも月曜日で終わりだし人もすくないのかなと思っていたけど、観光客もクライマーもドンドンやってきて、大にぎわいになる。 城山とはエライ違いだ。

 まずは「シルクロード(5.7)」でアップする。 I さんは最後の RCC ボルトにクリップしないで行ってしまった、調子がいいのかな?  まだ登ってないというので「クリスマス・ローズ(10b)」を I さんにすすめる。 一度クライム・ダウンして降りてきたけど、その後は順調にオンサイトする。 次は「帰還兵」か「シャックシャイン」かなと思うが、両方ともトップ・ロープがかかっているので「とけいワニ(10c)」を登ることになる。 一度テンションが入ったけど、二回目でレッド・ポイントしてました。

 そろそろお昼なので、せっかくだからと、梅祭りを見物に行く。 無料の甘酒がふるまわれている。 ベンチに座って、甘酒を飲みながら、梅林の奥の岩を登っているクライマーを見物していると、気分は完全に観光客だ。

 たこ焼きもあった。 しかし、焼いているところを見ると、たこ焼きというよりは丸いお好み焼きみたいだ。 焼いているおばちゃんの手つきもイマイチだし、おいしそうに見えないのでやめる。

 かわりに梅ソフトクリームを買う。 あんまり梅の味はしない気もするけれど、まあ、おいしいかな。 ソフトクリームをなめながら梅林の中を散歩し、岩場までもどる。

 「なんかクライミングしているという気分ではないな。
 いいんだろうか、こんなことで?」

シャックシャイン <写真左> 「シャックシャイン(10c、11aという説もある)」にトライ。

 「シャックシャイン(10c)」(『関東周辺の岩場』では11aになっている)があいたので、I さんがリードする。 一回目はテンション混じりで上まで行く。 二回目、核心で左手のジャミングが逆手になってしまい墜落、核心付近を練習して降りる。 三回目、足が壁から離れて落ちそうになるが、左手のジャミングで耐える。 「さすがー」と思っている間に核心部の最後までくる。 あともう一手か二手だ。 でも少しプルプルし始めた。 動きも悪い。 右足の位置が低いかなと思っていると「テンション」の声。 左足にロープがからまりぎみなので、思わず「だめ、だめ」と言ってしまう。 でもどうにもならないようで墜落。 左足はうまく抜いたので大丈夫でした。 久しぶりに「ク○ッ」を連発してかなり悔しがってました。

 私は恐い「アラジン(10c/d)」を二回目で登った後で「CONQUESTADOR(11d)」(『関東周辺の岩場』)では 12a になっている)にさわてみました。 核心付近のムーブがよく分からず、小さくて甘いホールドを使うムーブで三回やったけどダメでした。 今日はもうやめようかと思いながら、別のムーブを探ったら、とってもいいムーブが見つかる。 迷ったけど、もう一度登ることにする。

 17:30 前くらいに最後の四回目の挑戦。 どこが核心なんだという感じで最後のボルトにクリップする。 片手ずつ手を振り、小さなカチに手を伸ばす。 もう指の感覚がない。 チョーク・アップし、こんなところで落ちるもんかと、指先を信じて引き付けながら立ちこむ。 上のよいホールドを取って一安心。 慎重に壁の上に這い上がっておしまい。

 月も出て、もう薄暗い。 でもフット・ホールドはまだ見えるので、最後に二人で「一寸法師(10b/c)」(『関東周辺の岩場』)では 10c になっている)を登る。 ワン・ムーブの短いルートだ。 I さんは最初は迷っていたけれど、立ち込むホールドが分かってからは楽勝でした。 もう少し苦労してくれると思たんだけど、やはり指と立ち込みには強いようです。

 あんなにたくさんいた観光客もクライマーも今は一人もいない。 文字通り宴のあとだ。 車の通らない車道の真ん中を、月明かりでできる影を連れて帰りました。



2000年3月21日更新  Copyright 2000 Hirosawa=Makoto