ふらふら 日記


■ 2月13日(日) 城山・ワイルドボア・ゴージ 曇り時々晴れ

 金曜日の雪辱を期して I さんと城山へ行く。 午前中はかなり寒くて指がかじかむほどだった。 I さんは今までで一番寒いと言ってブルブルしていた。 そのせいか金曜よりも空いている。

 とりあえずヌンチャクをかけようと思い「ダスキン多摩(12c)」に取り付く。 ヌンチャク登りも交えて最後のボルトまでヌンチャクをセットする。 核心部の下までおろしてもらい、足の位置に気をくばりながらトップ・ロープ状態でムーブの復習をする。 力があるのか、寒くてぬめらないせいか、今日はホールドが良く効く。

 レッド・ポイント目指して今日二回目の挑戦。 金曜日の苦労はなんだったのだろうというくらい簡単に成功する。 やはり私の体感では「トゥエロブ・モンキー(12b)」の方が難しく感じられる。 これは中根さんのルートなので、そのうちガメラさんに二段階のグレード・ダウンをされてしまうんじゃないかな?  まあ楽しめたので数字はどうでもいいけど。

 I さんは「ジゴロ(11b/c)」をテンションしながらも初めて上まで抜けてました。 でもこれで力を使い果たしてしまったのか、それとも寒さに弱いせいか、もう一度やった時はメロメロでした。

 このところレッド・ポインターになっているので次はオンサイトを狙って「スプラッシュ(11b)」に取り付く。 「イエスタデイ・ワンス・モア(12b)」の一つ右のルートだ。 ニードルへ向かうフィックス・ロープの途中から始まるルートで、取り付きが悪いせいか、登っている人をあまり見ない。

 出だしが分からなくて何回も行ったり来たりする。 良いホールドを二つも見逃していることに気づき、ようやく足ブラ状態で離陸する。 中間部もかなり難しく、パンプしてきて落ちそうになるが、なんとか傾斜の落ちる所まで這い上がる。 ここは少しランナウト気味で、落ちたらかなり吹っ飛びそうな所だった。 上部は簡単そうだけど、こんどはかなりのランナウトで、岩も汚くて緊張する。 ようやくといった感じで終了点に到着し、狩野川の眺めを楽しんでからロワー・ダウンする。 60mロープなのでなんとか下まで降りれた。

 最後に、西田さんが登ってイレブン・ノーマル程度と言っていたスラブっぽい「パンク・ジャズ(12a)」を登ることにする。 下部のフェイスは穴とカチがあり、なんとかノーテンで途中のテラスに到達する。 この上が悪そうだ。 カチとあまいホールドで体を上げるけど次のホールドが分からなくて墜落する。 次のホールドは下からは見えにくい所にありました。 何回かやるが抜けられず、切れてしまって一回降りる。

 二回目、下部はもう問題なし、中間部で休んで上部を伺う。 これはワン・ムーブのボルダー・ルートだと自分に言い聞かせて、手を飛ばそうとするが、左足が浮いてしまう。 しかたないので、そのままエイッと手を伸ばしたけど、全然届かなくて落ちてしまいました。 もう暗くなり始めたので、速攻で回収してお終いにする。


■ 2月11日(金) 城山・ワイルドボア・ゴージ 晴れ

 西田さんに東名のバス停で拾ってもらい、西田・藤平組に混ざって三人で城山へ行く。 良い天気だけど、ワイルドボア・ゴージは風が吹き抜け、特に午後遅くなってからはかなり寒かった。 「ダスキン多摩(12c)」ばかり4回やったけど、1テン地獄にはまってしまい登れなかった。 難しいルートをやると、いつも、ムーブを解決してから時間がかかる。 持久力やパワーがないということか、それとも最後のふんばりがきかないのか? 西田さんは「トゥエロブ・モンキー(12b)」を4回目で登っていた。 私とはパワーが違いすぎる。

 嵯峨君と原田君も来ていた。

 「嵯峨君、金髪じゃないじゃん。高校行ってる?」
 「(金髪は)もう止めました。ちゃんと高校行ってますよー。」

 嵯峨君はクライミングを始めてまだ二年弱だけど今日は「かさぶた(12c)」を OS したそうだ。 夏休み中にはアメリカにも行ったという話しだ。

 「(かさぶた)面白いからやってみてください。」
 「再来年ね。嵯峨君の一年分が俺の三年分くらいだから。」

 考えてみると、嵯峨君って、私の歳の半分にも満たない年齢だ。 おやじはおやじなりに楽しんで登るしかないか。

 原田君は先先週「ダスキン多摩(12c)」のオンサイト・トライをしていたようなので結果を聞いてみた。

 「ダスキン多摩はどうだった。」
 「ダメでした。ポケットだって聞いてたから指が深く入るのかと思ったらそうじゃなかった。」
 「浅いポケットっていうか、指三本を伸ばしてぶら下がるみたいなのが多いよね。真島さんは超お買い得とか言ってたけど。」
 「結構悪いですよ。真島さんとかは、ああいうのをカチ持ちするんですよ、たぶん。」

 原田君は「生と死の分岐点(12a)」を OS し、「白壁の微瑕」を二回目で RP したそうだ。 「白壁の微瑕」は発表された時は 12d がついていたが、『関東周辺の岩場』では 12b とされている。 原田君の話では 12c くらいではないかということだった。

 明日と明後日は二人ともドラゴン・ウォールで平山大先生と一緒に登るそうだ。 二人ともまだまだうまくなりそうです。


2000年2月16日更新
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