長期休業中前に子どもに話す話

4つの車の話

 

 長期休業中に、必ず子どもに話す話がある。学年問わず、静かに集中して聞いてくれ、
短時間で大事な話ができる。

 学校から出る「夏休みの生活」についてのプリントの話を入れながら、一年生向けに
修正したため、説明がすこし長い。

 

説明1 これから、約40日の長い夏休みが始まります。9月に、みん
    なが元気にこの教室にそろうように、
4つの車に注意しまし
    ょう。

・4つの車?なんだろうという表情

 

発問1 白と黒の車です。何でしょう。

・バイク ・宅配便の車 ・バン ・ワゴン車

車といっても、違うものが多く出てきた。

 

発問2 赤いサイレンがついています。わかるかな。

・パトカー

説明2 正解です。お店で、お金を払わずにものを勝手に持ってきて
    しまったり、犯罪にまきこまれたりして、パトカーにお世話
    にならないようにしましょうね
    最近は事件が多いですね。知らない人についていかないよう
    にすること、帰る時間をおうちの人に伝えてから出かけるな
    どして、自分の命も守りましょうね。


・駐車場から落とされて、死んでしまった子もいるよね。という声あり。

 

発問3 次は、赤い車です。何でしょう。

・消防車 (一問目で、パトカーが出たので、傾向がわかったようだ。)

 

説明3 正解です。夏は、花火をすることがあるでしょう。必ず大人
    の人と一緒にやりましょう。そして、火の始末をしっかりし
    ましょう。
おうちの人のタバコやライターをいじったりする
    のもやめましょう。ライターなどで近くにあるものに火をつ
    けてしまった小学生がいました。ぼやですみましたが、大変
    です。消防車のお世話にならないようにしましょう。

 

発問4 次は白い車です。もう簡単ですね。

・救急車 

説明4 冷たいものを食べすぎて、おなかを壊したり、けがをしたり、
    風邪をこじらせたりして、救急車に運ばれないようにしましょ
    う。一学期、この学校でも、交通事故にあってしまったお姉さ
    んたちがいます。命は助かりましたが、危険です。夏は、水の
    事故も多いので、おぼれたり、流されたりしないようにしましょう。

 

発問5 最後です。黒い車です。何でしょう。これにお世話になるのが、先生や家族、友達が一番つらいことです。

・タクシー ・霊柩車(一年生はれんきゅうしゃと発音していたが・・・。)

説明5 難しかったと思いますが、よくわかりましたね。霊柩車というのは
    死んでしまった人を運ぶ車です。黒で、屋根のところに金色の箱み
    たいなものを載せている車を見たことがあるでしょう。事故などで
    死ぬようなことは決してないようにしてね。先生だけでなく、家族
    やお友達もみんな悲しみますよ。

・霊柩車について、あるある、知っているという声が出る

説明6 91日に、みんなが元気にこの教室に戻ってくるのが、先生は一
    番うれしいです。この
4つの車に気をつけてくださいね。

 

※ 霊柩車を除いた「3つの車」という説と、「霊柩車」または「知らない人の車」
 のいずれかを含めて
「4つの車」にする説がある。学校や児童の実情に応じて、使い
 分けるとよいと思う。

(参考文献『たのしい「生活指導」』編集「楽しい授業」編集委員会 仮説社 )

(参考TOSSランド2310126 小田昌宏氏「長期休業の前にする話」

   TOSSランド2210033 大関貴之氏「夏休み直前。生活指導主任の話はこれだ!」)