8回神奈川ML研修会模擬授業指導案 

   江戸時代の農業

 

    webページへ
                       

説明   おせち料理に入れるたつくりです。かたくちいわしを甘辛く炒ったものです。漢字で書くと、こうなります。「田作り」 

 

説明   「かたくちいわし」は乾燥させて田にまぜるとよい肥料になって、お米がたくさんとれました。

     かたくちいわしの別名を「ごまめ」といいます。

 

発問@  では、「ごまめ」を漢字で書いてみましょう。〇の部分に漢字を一字入れましょう。 

※五万〇とプロジェクターで映す。

予想される意見 米、豆、女、目、芽

 

説明   正解は、五万米と書きます。五万俵のお米が取れたことからつけられました。

※ 列指名であてていく

発問A  店中の 尻で  大家は  餅をつき

     この川柳も江戸時代の農業に関係があります。

     先生について読みます。(一回全員で読む)

 

発問B 大家と対比されている漢字一字を抜き出します。

 

説明  店です。大家は長屋(今で言うアパート)を貸して
いた人、店
は長屋に住んでいた人のことです。

発問C  では、尻とは何のことでしょうか。

ヒント1 尻と聞いて思いうかぶ言葉を書きましょう。

書けたら書けましたといいます。

        列指名であてていく。

予想される意見 パンツ、うんち、おなら、ふんどし、しりもち どんじり

        

発問D  ヒント2 大家にとって、尻は多ければ多いほどうれしいものです。

        すぐにヒント3を出す

 

発問E  ヒント3 こえおけの絵。この絵に関係があります。

        列指名でどんどん当てていく。

説明   正解は、糞尿(うんち)のことです。

 

発問F  この川柳は、大家が何をした話でしょうか。

※ 列指名でどんどん当てていく。

予想される意見

    大家が、住人のうんちでもうけた話。

    大家が、農民に糞尿を高く売った話。

    大家が、農民に売った糞尿のお金でもうけた話。

説明   大家が糞尿でもうけた話です。

 

説明   江戸時代は耕地面積が3倍以上になり、農業が発展しました。すると、かたくちいわしの肥料だけでは間に合わず、江戸の人々の糞尿がよい肥料となりました。

     大家は住人の糞尿を農民に高く売り、もうけていたのです。

 

参考川柳 「肥え取りへ  尻が増えたと  大家言い」

     引っ越してきた転入者があると、糞が増え、収入が増えるので、大家は新しい住人に増額を請求したという話。

 

参考文献  

「楽しく学べるヒント教材6 社会科の授業6年」 谷川彰英著 明治図書

「教育技術方法体系6年生」          明治図書 

「江戸の女たちのトイレ」 渡辺信一郎著  TOTOBOOKS

「トイレは笑う」     プランニングOM著 TOTO出版

「便所のはなし」     山田幸一監修 谷直樹、遠州敦子著 鹿島出版会

「江戸のエコロジー事情」 石川英輔著 講談社