第6章    第119回天皇賞春(99/5/2)

 春天観戦計画をたてたのは、3人が離ればなれになる直前の2月だった。しかし具体的に動き出したのは4月半ばになってから。この出遅れによりGW帰省ラッシュの影響をモロに受ける。東京組(わかちゃん&いとう)は、深夜バス取れず、寝台特急もダメ、かろうじて寝台急行を何とか確保。行くだけは行ける状態になった。
 3人の連絡がうまくいかず、当日の行動がよく見えない。どこかに泊まるのか、そのまま帰るのか、決まらないまま日は過ぎた。札幌から来るやなせの航空券が取れたので、決行は決まる。東京組はもう宿が取れない時期に入ったため、そのまま帰ることにした。

 東京組は東京駅ホームで待ち合わせ。わかちゃんは、ビール2本とおつまみを持参し、飲む気十分。初の寝台列車でなんだかわくわくし、とりあえず一杯。気持ちよく酔っ払ったところで眠りに就く。夜中何度か目が覚めるも、初の寝台列車は結構快適だった。そして翌朝6時43分京都駅に無事到着。

 8:00に淀駅前でやなせ、東京組合流。徒歩で京都競馬場に向かうと、すでに開門している。あわてて席を探すが当然ない、横断幕も張れず、ないないづくしのスタートとなった。立ち見できる場所を探し、取りあえず確保する。それlから、ビールと食べ物の調達。クレバカードのポイントも忘れずに貯め、馬券の検討に入る。関西の競馬場だけあって、関東人にはなじみの薄い馬ばかり。おまけに競馬場の雰囲気も東京とはだいぶ違う。いったい何を基準に馬券を買えばいいのだろう。戸惑うばかり。そんな中でもただ一つ絶大な信頼をおけるもの、それはやなせ予想。


 久しぶりに顔を会わせた3人の会話は当然競馬づくし。今度出資したい各クラブの情報や、ベルの情報、天皇賞の予想など。大混雑した競馬場も気にならないほどだった。

 そしていよいよ天皇賞スタート。出遅れたセイウンスカイと好スタートを切ったスペシャルウィーク、メジロブライトはいつものとおり後ろから。ステイゴールドはどこに?。1周目のゴール前、行ききれないセイウンスカイと自信を持って前でレースをしているスペシャルウィーク。自分のレースに徹しているメジロブライト有利かと思える展開。2コーナーに入っても自分のペースが作れないセイウンスカイ危うし。スペシャルウィークもちょっと前過ぎないか心配。4コーナーから直線に入って仕掛けてくるメジロブライト。馬体をあわせてしぶといスペシャルウィークがしのぎきる。

 勝っても負けても最後は恒例の飲み会。京都駅ビルの中にある吉本興業のやってる(らしい)店で飲んだ。暗くなったり明るくなったりと落ち着かない店内にも、時がたつにつれ慣れてくる。この日ははやなせのおごりで思う存分飲ませてもらったわかちゃんといとうだった。気分良く酔っぱらうも、東京組は帰りの新幹線の時間が。土曜の夜に出発し、日曜の夜にかえって来るというほぼ24時間行程のあわただしい旅だったが、結構楽しめた。3人で次回は宝塚記念観戦の約束をし、解散した。 














わかちゃんは翌朝車内アナウンスが始まるまで目覚めなかった。輸送に強いタイプらしい。





心なしかダートの色も違うような気がした。でも池があるのは涼しくていい。

相変わらずこれがないと予想にならないわかちゃん&いとう。

マイネルファラオのこと。このころはまだ馬名登録されていなかった。牧場ではこのように呼ばれていたらしい。

スタンド改装中が輪をかけた。












日本は狭いと思った。

目次に戻る

99/08/28 (土) 23:56:36 W