第3章    第43回有馬記念(98/12/27)

 スプリンターズSの敗戦も覚めやらぬ12月27日、今年最後のビッグイベント有馬記念がやってきた。今日の集合は船橋法典駅に7:00。
 駅前はすでにすごい人出で、この時点で座席の確保はほぼ絶望的。しかも思いっきり寒いとくれば、今日が過酷な1日になるのは目に見えていた・・・。

急いで競馬場に向かうも、並んだ時点で、「もう座席はありません」とのアナウンスが。それでも微かな望みをかけて並ぶ総勢5人。7:30に開門はしたが、危険を避けて少しずつ間を開けての入場させていたようで、これでは座席の確保は絶望。かくなる上は「少しでもいい場所に陣取って、この日のために作った「ステイゴールド」の横断幕を張り出したい」という思いで二手に分かれての突入計画を立てた。
 いざ突入してみると、スタンド最前列はほぼ一杯。仕方がないので2列目にレジャーシートを敷いて陣取ることに。一方、横断幕の方は、これまたたくさん並んでいて張れるかどうかは微妙な感じで、30分近く整理本部前で並んだものの、あと何人かのところで一杯になってしまい張れなかった。

 席(というかレジャーシート)に戻ってみると寒いことこの上ない。太陽が完全に昇らないと気温は上がってこないし、風も冷たい。少しでも寒さを和らげようと食べ物、飲み物の調達に走ることにした。買出隊は男3人。余っている入場券を使ってコンビニへ行くことになった。コンビニに行くとそこもすごい人で、あったかいものは売切れており、遠くのコンビニへさらに足を延ばす。
 買出しから戻っても、まだ8:30。ここで9:30と勘違いしたいとう、「よし!オッズでもとってくるか」と張り切って立ち上がるも、わかちゃんに「まだ8:30でしょ」と冷たく返される。打ちのめされるいとう。しかし気を取り直して「じゃあ何か買ってくる」と言って買ってきたのは武豊デザインのコート。これにくるまって寒さをしのごうという魂胆らしい。

 前日熱発して、有馬記念観戦が危ぶまれたわかちゃん。朝はつらくて開門ダッシュで気を失いかけ、馬券を買って今すぐ帰宅しようかとも考えるも、徐々に体調回復。
 レースが始まっても寒くて観戦どころではなく、時間が経つのがこんなに遅い日も珍しい。あまり当たらないレースに小金をつぎ込みつつメインレースを迎えた。
 今日の予想はメジロブライトとステイゴールドの大駆けに期待(超大駆けにエモシオン)して、あとはセイウンスカイははずせない。返し馬、メジロブライトは「あの馬が今日の目標だ」というようにセイウンスカイの後ろからゆっくりと進んでいく。返し馬が一番よかったのは外国産馬グラスワンダー。落ち着きもあり、悠然と構えていて力は出せそう。「今から買い足そうか、でも時間がない・・・」結局あきらめ、スタートを待つ。

 ファンファーレが鳴り、今年最後のGTスタート。予想通りセイウンスカイがレースを引っ張る。予想外だったのは馬場の悪い内らち沿いを開けて走っていることだった。どうも真っ直ぐ走っていないようだ。行きっぷりもよくない感じだ。グラスワンダーは内らち沿いから向こう正面で外に出す。メジロブライトはいつものとおり後方からの追走だ。3・4コーナーからグラスワンダーが押し上げてきて、その後ろをメジロブライト、セイウンスカイは直線に入って足が上がってグラスワンダーに交わされる。メジロブライトがグラスワンダーに襲い掛かるも半馬身差につめたところがゴール。われらがステイゴールドは内からしぶとく伸びるも3着。

 今年最後の競馬観戦は、銀座の中華料理ビヤホールでの打ち上げで締めくくり。みんな朝から並んで寒いところにずっといたので、へとへとに疲れ果てほんの少しのアルコールでも気持ちよく回る。次回は金杯で初競馬。待ち合わせ時間と場所を確認して解散となった。

有馬記念を甘く見た結果で反省している。




開門もしていないのに・・・。


有馬に横断幕を出したくなり、簡単そうだからという理由だけでステイゴールドを選んだ。制作日数わずか2日。








パシリ。




寒いので動いていたいという思惑があったらしい。


39度。横断幕を所持していたので気合いで中山まで来た。

10時過ぎにはビールを飲めるまでに回復。本人曰く「ファンファーレが一番の薬」。
















また勝てなかった・・・。

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99/08/28 (土) 23:55:34 W