3人組愛馬に会いに行く〜’02秋、日高への旅〜

 2002年9月28日朝、あいにくの雨の中わかちゃんといとうは羽田を飛び立った。目的地はもちろん愛馬のいる日高だ。今回の目的は入厩へ向けて調整中の愛馬達(パートナー、リアリスト)に会うこととチーム白山優駿会第5期生選びだ。
 いつものようにやなせが空港で迎えてくれる。雨はまだ降っていない。最初の目的地は社台スタリオンステーションだ。到着するとちょうどクロフネが札幌競馬場でのお披露目のため出発するところだった。馬運車に乗るところを見学させてもらい、出だしからラッキーだ。このまま天気ももたないかな。そうそうたる種牡馬たちを見学してスタリオンをあとにした。

社台SS 厩舎
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リアリスト
 期待を裏切り見学途中から雨に。門別に着く頃には大雨。こればかりは仕方がない。日高軽種馬農協門別種馬場の見学は中止のようだ。続いて愛馬リアリストのいるBEF明和に到着。スタッフの方に聞くとリアリストは厩舎の中だ。「怒っているから気をつけてね。」見ると耳を絞っている。すぐに機嫌を直してくれたようで、じゃれついてくる。やっぱりかわいい。競馬場にいるときとは顔つきがまったく違っている。穏やかな顔だ。おなかが空いているのかしきりに寝藁を食べている。体を絞ろうとしているはずなのに・・・。明日朝の調教はなさそうな雰囲気。1歳馬の馴致が中心の予定とか。ちょっと残念。
 続いてパートナーのいるコスモビューファームへ。パートナーのいる厩舎がよく分からずスタッフの方の姿も見あたらずうろうろしていると、重機が動いているのが見える。「あれ動かしているのスタッフじゃない?」いとうがいう。「それはないでしょう。工事の人だよ。」とやなせ。ある厩舎の前で掃除をしている人がいる。聞くと重機を動かしているのが場長だという。どこに入っても良いからと言われるもパートナーの居場所は分からない。片っ端からみてやっと見つけたパートナーは厩舎の中だ。見学しているとスタッフの方がみえた。あいさつするとなんとパートナーの担当Aさんだ。明日調教するかどうかは、明日の朝決まるという。お話するとパートナーを愛してくれているのがよく分かる。ここまで来られたのもこの方のおかげだ。ひとしきりじゃれて明和の近くの勝川牧場に向かう。
 勝川牧場にはラフィアンの2次募集馬がいる。じっくり見るのは明日だが、とりあえずきょうは場所の確認だ。広い放牧地と20頭くらいの馬が放牧されている。牧柵を作りかけている別の放牧地には、鹿が6頭いる。野性の鹿のようだ。車を止めるとちょっと逃げてこちらの様子をうかがう。厩舎の中に入ると2次募集の馬の名前が書かれている。ここで間違いないようだ。明日じっくり馬を見て吟味しよう。

コスモビューF
(坂路調教の見学
場所から海が見える。
右端に見えるのは
新冠市街)

ケンタッキーファーム
のロッジ
 場所の確認もできたので、きょうの宿泊地日高ケンタッキーファームに向かう。途中で日が落ちて辺りは真っ暗になり、何も明かりがない中をひたすら走る。予定より1時間ほど遅れて到着。チェックインしてロッジに入る。夕食はバーベキューだ。こげるのを注意しながらカニ、エビ、帆立、肉、野菜を焼いていく。ビールもおいしい。結局全部たいらげた。
 夕食の後は第5期生の検討だ。今年はわかちゃんの順番だ。基本方針は「栗毛」。「遠くからでもよく分かるから。」というが、わかちゃんは栗毛好きで一度は栗毛を持ちたいと思っている。検討の結果3人で一致したのはヤスミンゴールドだ(栗毛じゃないが)。明朝は、電話してパートナーの調教があるかを確認して出かけることに。あとは明和と勝川牧場へ募集馬を見ることにしてきょうは早目に睡眠をとることになった。
 今朝は曇り。朝食を済ませコスモビューファームに行く前に明和に向かいリアリストに会う。募集馬の居場所の確認をしてひとしきりじゃれてからコスモビューファームへパートナーの調教を見に行く。馬装から見学させてもらう。「フラッシュ焚いてもいいですから。」ビッグレッドファームは何でもありだ。放牧地に入るのもOKだ。恐る恐る焚かせてもらう。本当に大丈夫のようで全く動じない。「坂路の動きは悪いですから気にしないでください。」見学場所でパートナーが駆け上がってくるのを見ると4頭のしんがりを駆けている。すでに息が上がっているようだ。「トラックでは動きますから。」洗い場できれい手入れされて放牧地に放される。あとは下を向いて青草をほおばる。ガレた馬体も戻りつつあるようだ。
パートナー

バトルラインと
明和の種牡馬厩舎
 昼食を済ませ明和に向かう前に優駿SSに立ち寄る。以前は奥にいたオグリキャップが見やすい放牧地に移動になっていた。一番手前にキングヘイロー、奥にマヤノトップガンと並んでいた。明和に着きスタリオン厩舎を見学する。立派だ。これなら社台に対抗できる。ラヴ、マックスなど放牧されている種牡馬を見る。優雅な雰囲気だ。
 ヤスミンゴールド01と対面する。すぐに馬房から顔を出す。なかなか人懐っこいようだ。3人とも気に入ったのでほぼ決まりか。となりの馬が馬房から顔を出し飼い葉桶にちょっかいを出す。毅然とした態度で追い払うヤスミンゴールド01。なかなか芯も強いようだ。「放牧されているところも見たいよね、放牧された頃また来よう。とりあえず勝川牧場に行こうか。」やなせがいう。勝川牧場で2次募集馬を見る。2次募集馬では好みが一致した馬はいない。一通り見た後それぞれ好みの馬のところで立ち止まる。やはりヤスミンゴールド01で決まりか。「そろそろ放牧されたかもしれないから戻ってみようか。」やなせがいう。
 明和に着く頃には雨脚が強くなってきた。まだ放牧されていないようなのでほかの厩舎を見ることに。そこは繁殖厩舎でMレーベンをはじめコスモスがいた。しばらく見た後、ヤスミンゴールド01を見に行く。結構マイペースの馬のようだ。「走るところを見てみたいけど無理かな。」「賢そうだし、いいんじゃないか。」青草を食むヤスミンゴールド01を見ながら話す3人。「決まりだね。」「そうだね。」
 今回の目的を達した頃にはもう夕方になっていた。「これからどうしようか。」「温泉に入ろう。」というわけでレコードの湯に向かうことに。いろんな種類のお風呂があってなかなか楽しめる。今回は混んでいてとれなかったけど次はぜひレコードの湯に泊まってみたいものだ。
 格安チケット(帰りはAIRDO)で来た北海道の旅ももう終わり。これからの愛馬の活躍に期待しよう。

ヤスミンゴールド

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02/10/06 (日) 13:44:34 T