横尾留治

　陸奥国東根丸森村（宮城県伊具郡丸森町）出身。1885(M18)宮城県師範学校を経て、1895 日本法律学校（日本大学）卒業。卒業後は日本大学出版部に入り、部長として勤務（〜1897）。
　1898 法律書や経済書を専門出版する「松華堂」を東京神田錦町に創業。次いで「日英堂」を開店し中等教科書を出版。英語学者の斎藤秀三郎(2-1-4-4)の著書の発売所になる。1901 松華堂は「松華堂書店」に改称。
　終戦後、'45(S20)留治は子であり共に店を切り盛りしていた橘たかし（たかし＝山＋尊：1907.2.20-1988.10.27）に、松華堂書店を譲渡。橘を代表として名称を「立花書房」と変更して創立。立花書房は戦後の警察関係書籍の大手出版社となる。享年91歳。

＜出版人名事典＞
＜松華堂乃至松華堂書店＞

＊蔵状の墓の正面「横尾家之墓」。右面に墓誌があり没年月日、俗名、行年が刻む。留治の行年は93歳と刻む。