矢野　絢

　島根県益田市出身。飯塚文市の長女。旧姓は飯塚。浜田高女卒業。'23.4.25(T12)東京で知り合った矢野雅雄（同墓）と結婚。二男四女を儲ける。
　1955(S30)「鶴」に入会し俳人としての活動を始める。石田波郷、石塚友二に師事。'60「鶴」同人。 '75「泉」、'80「林」に参加。句集に『糟糖』、『今里』、『露庵』などがある。'77泉第一回同人賞受賞。俳人協会会員。享年91歳。

＜現代物故者事典1997-1999＞
＜墓誌より＞

＊墓石は洋型「矢野家」。左手に矢野雅雄・絢のそれぞれの略歴等が刻む墓誌碑が建つ。平成20.10.3今治市より先祖の霊を多磨霊園に改葬した旨が刻む。十字架を刻む「塩出千鶴子之碑」も建つ。

＊墓誌碑に句が刻む
　　　六十も女さかりや初鏡
　　　初蝶のひとさし舞ひて失せにけり
　　　古稀にして花をさみしと知られけり
　　　賀状書く生死にまさる大事なし

矢野雅雄