簗田勝三郎

　本籍金沢市。1894(M27)年９月４日韓国の釜山に生まれる。麻布中学をへて1911(T1)第七高等学校造士館第二部甲類に入学。 在学中病を患いながらも、14七高生魂のふるさとともいうべき不朽の名歌を作詞した。翌年病が重くなり中退。その三年後の19年２月８日没した。享年24歳5ヶ月。 平成2年母校開校90年祭にあたり、氏の功績を讃え鹿児島鶴丸城の母校跡の建碑とともに、墓誌としても同窓会の仲間たちの手によって建立した。

＜墓誌より＞

＊詩は5番まである。作曲者は須川政太郎。

北辰斜めにさすところ ほくしんななめにさすところ
大瀛の水洋々乎 たいえいのみずようようこ
春花かおる神州の はるはなかおるしんしゅうの
正気はこもる白鶴城 せいきはこもるはっかくじょう
芳英永久に朽せねば ほうえいとわにくちせねば
歴史もふりぬ四百年 れきしもふりぬしひゃくねん


【予備知識】
第一高等学校・・・東京大学
第二高等学校・・・東北大学
第三高等学校・・・京都大学
第四高等学校・・・金沢大学
第五高等学校・・・熊本大学
第六高等学校・・・岡山大学
第七高等学校造士館・・・鹿児島大学
第八高等学校・・・名古屋大学