椿　忠雄

　東京出身。父の椿宣次（同墓）は浦賀ドック会社取締役。1945(S20)東京帝国大学医学部医学科卒。同年東大副手、助手を経て、'56米国カルフォルニア大学留学。'57東大助教授。
　専門は神経内科学、メチル水銀中毒。この時代、北海道釧路の原因不明病を仲間と共同研究し、'64スモンと診断。 翌年新潟大教授に迎えられるが、研究を継続し、'70スモン病はキノホルムが原因と断定し、厚生省はその使用を禁止する。'80秋から東京都立神経病院初代院長に就任。 '65第18回新潟日報文化賞(「水俣病の研究」)、'80環境庁環境保全功労者、'83紫綬褒章(「神経内科学の研究」)。東京都立神経病院長、日本神経学会理事長、新潟大学名誉教授、フランス神経学会名誉会員、日本学術会議会員。

＜ジャパンWHO was WHO 物故者事典1983-1987＞
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