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とがわ はやと

戸川隼人

とがわ はやと

1936(昭和11)〜 2015.6.9(平成27)

昭和・平成期の理工学者

埋葬場所: 6区 1種 1側

 1958(S33)早稲田大学第一理工学部数学科卒業。理学博士。卒業後は科学技術庁航空技術研究所(JAXA)研究員となり、計算機科学(図形処理、数式処理、文献検索等)、ロケットの軌道計算、自動計測処理システム、構造解析等の研究を行なう。
 '71 京都産業大学理学部計算機科学科助教授になり、翌年より教授に就任。NHKコンピュータ講座の講師もつとめ、コンピュータ雑誌にC言語やSIMULAの連載を書く。また著書『マトリクスの数値計算』(1971)はロングセラーとなる。
 '76 日本大学理工学部数学科教授に転身し、コンピュータグラフィックスの研究に注力。2000(H12)日本大学を停年退官し名誉教授。以降は、尚美学園大学芸術情報学部教授、サイバー大学の教授を歴任した。
 著書は多数あり、MSライブラリ、パソコンライブラリ、サイエンスライブラリ、セミナーライブラリのシリーズ本を刊行し、サイバー大学の通信教育用の教科書で使用された。主な著書に『数値計算法』(1981)、『グラフィック振動論』(1984)、『最近の数値計算技術』(1985)、『数値計算法演習』(1988)、『ザ・BASIC/98』(1990)、『数値計算 情報処理入門コース』(1991)、『PC‐9800シリーズ VM/VX/XL BASIC』(1988)、『IT時代の数学−ミニマムコア』(2001)、『ザ・Java 2 - 対話的に動くホームページの作成技術』(2003)、『計算機 演習と応用Java』(2003)、『ザ・Linux』(2005)、『ザ・C』(2007)、『ザ・理工系のためのC - C99準拠』(2009)、『GUIプログラミング技法 - HTML,Visual Basic,Javaで学ぶ』(2011)など。
 数値解析、数値計算、プログラミング、CG、情報処理全般の著作が多く、パソコン時代が到来する時代に於いて、初めてプログラミングを使用する者を対象とする指南書として重宝される。享年79歳。

<著者略歴など>


*墓石は洋型「戸川家」、右面「一九八八年四月吉日 戸川隼人 建之」。墓誌があり、戸川千代(1948.6.1・行年40才)、戸川隼人が刻む。


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