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だいどうじ すすむ

大道寺 達

だいどうじ すすむ

1912.5.25(明治45)〜 2005.10.15(平成17)

昭和・平成期の機械工学者、ディーゼル博士

埋葬場所: 12区 1種 2側

 北海道札幌市出身。1937.3(S12)早稲田大学理工学部機械学科卒業。株式会社池貝鉄工所に入社。池貝自動車製造株式会社を経て、'53池貝鉄工株式会社技術部次長に着任。'62「筒形ディーゼル機関の研究」により東京大学より工学博士授与。博士号取得により池貝鉄工株式会社を辞して、関東学院大学工学部教授となる。千葉工業大学教授も兼任した。'65関東学院大学工学部長、'68関東学院大学学長を歴任。'83停年退官となり関東学院大学名誉教授。
 ディーゼル機関燃焼室設計において、従来の試行錯誤法でなく、数値化方式による開発、設計思考に対し大いに貢献した。また、筒形クランクレス・ディーゼル機関の研究と実用化に成功。ディーゼル・エンジン設計研究家として多くの功績を残し、ディーゼル博士と称された。その他、情熱を傾けたテーマとして「エンジンと人間の関連性」があり、エンジンを人間として、患者として、生徒として観察・吟味した。
 '52〜'86 運輸省自動車局自動車整備士検定中央委員・ディーゼル担当として、34年間貢献。'77から横浜市公害対策局ディーゼル自動車排ガス問題調査会長、'71から日本自動車輸送技術会顧問、'77から天野工業技術研究所理事などを歴任。'89.10(H1)自動車技術会賞・学術貢献賞受賞。
 著書に『クランクレス機関』(1961)、『ディーゼル機関ハンドブック : 性能・運転・保守』(1964)、『ディーゼル機関設計法』(1964)、『自動車工学概論』(1965)、『内燃機関原論』(1970)、『生きている内燃機関』(1983)、『ディーゼル機関燃焼室設計の理論と実際』(1988)、『生きている馬なし車』(1995)がある。その他、横塚実との共著『生産設計法』(1986)、R.F.アンスデール著の訳『入門ロータリー機関設計法』(1973)がある。
 呼吸不全のため東京の自宅にて逝去。享年93歳。葬儀・告別式は川崎市のやすらぎホール中原屋で執り行われた。喪主は妻で洋画家の富子。

<ディーゼル博士 大道寺達氏 インタビュー(高岸清)平成7年8月4日>
<訃報記事など>


墓所 
石柱 五輪塔

*墓所入口に「大道寺家墓域」石柱が建つ。正面右側に五輪塔が建ち、左側に洋型に十字架「コリント人への後書の第4章.見えるものは一時的であり、見えぬものは永遠に続くのである」と刻む。右面「大道寺達 関東学院大学名誉教授工学博士 / 大道寺富子 群炎美術協会会員 洋画家」と刻む。左面「平成13年11月 大道寺達 建之」と刻む。


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