歴史が眠る多磨霊園 |
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菅沼整一 | |
すがぬま せいいち | |
1894.3.3(明治27)〜 1958.4.30(昭和33) | |
大正・昭和期の発明家(和文タイプライター) | |
埋葬場所: 14区 1種 4側 | |
静岡県出身。1912(M45)東京市工芸学校卒業。海軍造廠所を経て商社に入り、英文タイプの性能調査を手がけた。 '15(T4)和文タイプライター発明者の杉本京太に見い出され、日本タイプライター株式会社の工場長となった。 '23独立しタイプライター改良の研究に励み、'31(S6)「菅沼タイプライター」を発明。 杉本京太が発明した和文タイプライターはレミントン製の英文タイプを改造したものであり、これは活字の収納庫を左右に移動させてそこからすくい取って紙面に打ち付け、多くの種類の文字を印字できるようにしたものである。 一方、菅沼が改良したタイプライターは、活字庫と同じ配列を印刷した文字盤(見出し盤)が手前にあり、その中の文字に針の先を合わせて打鍵すると、隠れていた活字庫にあるその文字が打てる仕組みにある。 この方式は眼や腕が疲れず、見出しを見て文字を選択できるため、間違いが少ないという特徴があった。 菅沼タイプライターは評判となり、1939(S19)菅沼タイプライター株式会社を創立した。 他に代表的な発明として「乗車券日付器」があり、昭和30年代の記録では国内生産100%を占めていた。'56紫綬褒章を受章。享年64歳。
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