白井　勇

　黙庵・宗露・草雲。白井重遠の6男として鶴岡に生れる。1917(T6)荘内中学校を卒業、北海道帝大予科を経て'25東京帝大農学部農政経済科を卒業した。 同年農林省に就職して、以来産業組合の育成指導に当り、'33(S8)仙台米穀事務所長、次いで本省米穀局で食程政策を担当した。 '37より約1年間にわたり食糧事情の調査・研究のため欧米諸国に出張、'39在留邦人の食糧対策のため中国に渡る。その後東京米穀事務所長を経て勅任技師、本省検査課長となる。 '45(S20)8月終戦とともに食糧庁の検査課長として食糧行政機構と農産物検査制度の確立に尺挿した。 '53退官して参議院議員に当選、自民党に所属して'74まで4期在任し、この間大蔵政務次官、逓信委員長、米価審議会委員、豪雪対策審議会委員、政調会副会長、政策審議会副会長等として活躍する。 享年85歳。我が国における食糧行政の権威者。正三位勲二等。

＜庄内人名辞典＞
＜五輪塔様より情報提供＞

＊墓所内墓石の横面に勲二等と刻む。