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さとう きよし

佐藤 清

さとう きよし

1885.1.11(明治18)〜 1960.8.17(昭和35)

明治・大正・昭和期の英文学者、詩人

埋葬場所: 21区 2種 23側

 宮城県仙台出身。旧姓は岡。号を澱橋。第二高等学校を経て、1910(M43)東京帝国大学英文科を卒業。 関西学院大学、京城帝国大学、青山学院大学などで、ロマン派を中心とするイギリス近代詩を講じた。 著訳書には、『愛蘭土文学研究』('22)、『キーツの芸術』('24)、『シェリー』('49)、ホーソン『緋文字』('17)、『キーツ書簡集』('52)などがある。
 詩作は中学時代「文庫」に新体詩を投稿したことから始め、「尚志会雑誌」、「新人」、「六合雑誌」、「ポエチカ」などに発表。 '14(T3)第1詩集『西灘より』以来、第7詩集『史詩聖徳太子・其他』('52)まで、継続的に刊行。 '54(S29)詩誌『詩声』を創刊し、28号に及んだ。その収載作品114篇を集めた第8詩集『おもとみち』('61)の刊行準備中、交通事故のため召天。享年75歳。
 詩風は「西欧思潮に胚胎せる」「一種人道主義的精神」に支えられた「独自の世界を持っている」(矢野峰人)。 それは1900年、仙台パプテスト(仙台ホサナ)教会でジェーンズ,E.H.から受洗以来求め続けた「誠意というか、魂というか、言葉などではどうしてもいいあらわせぬようなものすごいものの存在」(書簡)に由来するものであろう。 『佐藤清遺稿詩集」('61)、『佐藤清全集』全3巻('63-'64)がある。

<日本キリスト教歴史大事典>


墓所

*墓所には3基。右に「佐藤清 / 妻 壽子 之墓」。真ん中は「佐藤松子之墓」。左が「佐藤絹子之墓」。


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