坂本嶋嶺

　茨城県出身。1918(T7)東京帝国大学医科大学卒業。橋田邦彦教授の門に入り、生理学を専攻。千葉医専教授を経て、1927(S2)ドイツに留学。帰国後、東京高等歯科医学校教授となる。
　'41母校の東京帝国大学教授。'47順天堂大学医学部理事、'52東京大学を停年退官、名誉教授。同年より順天堂大学医学部教授、'54新潟大学教授を務めた。
　中枢神経系統の機能に関する電気生理学的研究の権威。精密な実験を駆使して、電流刺激理論を展開した。門下から一流の生理学者を輩出。医学博士。 共著に『神経系の生理学』などがある。享年75歳。

＜科学・技術人名事典＞
＜講談社日本人名大辞典＞

＊墓石は「坂本家之墓」。右側に本型の墓誌があり、坂本嶋嶺には「東京大学教授　医学博士」と刻む。妻は瀧子。