内藤善太郎

　新潟県高田市土橋町（上越市大潟区潟町）出身。回船業と米穀商を営む内藤吉平の長男として生まれる。父を早くに亡くしたことで苦労の多い人生を歩む。1870（明治3）上京し、商売を営みながら、教育に熱心で福沢諭吉を信奉し努力を惜しまなかった。
　その後、郷里で村議会議員や学務委員の職に長く携わり、教育関係に資材を投じて潟町小学校（上越市立大潟町小学校）の充実に意を注いだ。また、優れた教員の確保にたゆまぬ努力をした。享年67歳。

＜上越市「大潟の偉人」＞
＜墓誌碑など＞

＊墓石は十字架が掲げられた石棺のような風変わりな墓石。左側に墓誌があり、「聖マルコ 初代 内藤善太郎」の刻みから始まる。妻はてう(聖ジョアンナ：S11.8.13歿・73才）は東京日本橋出身、小泉辰次郎の長女。墓誌はその後、善助、タイ、2代目善太郎、善三郎と続く。

＊十字架が刻む墓石の右側側面には、内藤善太郎と妻の てう の簡略歴が刻む。