長坂金雄

　山梨県出身。農業に従事したのち25歳で上京。1916(T5)国史講習会をつくり、「国史講習録」や機関誌「国史界」（のち「中央史壇」）を刊行。'20雄山閣とあらため、全集・講座の予約出版で成功した。 その後、文化叢書全100卷の大企画をたて、うち25卷を刊行した時、'23大震災で一切灰燼に帰すが、屈することなく一ヶ月後には復興に着手した。特に「全集」「講座」の出版経営は断然他を圧し、相次いで大企画を発表。 主なものは「東洋史講座」「西洋史講座」「考古学講座」「日本風俗史講座」「造園叢書」「大日本地誌体系」「日本絵巻物集成」「書道講座」「異説日本史」「東洋芸術史講座」「食物講座」「人類・先史学講座」などある。 '35(S10)会社を法人組織とした後も、50余の講座を出版、雑誌を刊行。
　第二次大戦時期も会社存続のため他社6社を買収し大日本書道出版株式会社を組織するが、戦争悪化のため一時出版活動を休止した。戦後、'47に出版活動を再開した。享年88歳。

＜五輪塔様より情報提供＞
＜森光俊様より情報提供＞

＊墓石正面「長坂家之墓」で戒名は永寿院雄鳳日徳居士。