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こいずみ まこと

小泉 丹

こいずみ まこと

1882.11.23(明治15)〜 1952.10.21(昭和27)

明治・大正・昭和期の
寄生虫学者(蛔虫)、随筆家

埋葬場所: 6区 1種 10側

 京都府出身。1907(M40)東京帝国大学理科大学動物学科卒業。同年伝染病研究所に入り、宮島幹之助に学ぶ。'14(T3)台湾総督府研究所などで寄生虫学、熱帯病を研究。'24新設の慶応大学医学部教授となった。
 戦後は定期的な集団蛔虫駆除策を提唱・推進し、蛔虫保有者を激減させた。 蛔虫を中心に研究し、『蛔虫り研究』『進化学経緯』『日本科学史私攷』『人体寄生虫』などを著した。また多数の随筆があり、『生物学巡礼』『野口英世』『科学的教養』などが広く読まれた。享年70歳。

<講談社日本人名大辞典>
<物故者辞典>
<森光俊様より写真・情報提供>


*墓は石を積み重ねただけで文字は無く、左側に自然石の墓誌がある。名前を確認することができる。


【蛔虫(かいちゅう)】
 袋形動物線虫綱の人体寄生虫の総称。現在の字体では「回虫」。
 野菜や果物などに付着した卵が口から腸内に入り、幼虫となって小腸内で成熟し、オスは15〜20、メスは25〜40センチメートルほど紐のように細長く成長するのが特徴。 主に哺乳類に寄生し、人間に寄生するのはヒトカイチュウという。人間に最もありふれた寄生虫で、様々な障害を引き起こすことから、「怪虫」と呼ばれることもある。 メス蛔虫は毎日約40万個の卵を産むと言われ、人の糞便とともに外界に排泄されて、高温多湿であれば10日前後で仔虫(ふ化する)になる。 主に夏場に仔虫となり、冬場は発育を停止。なお、卵は厚いタンパク被膜に覆われているため、外界での抵抗力が強く2年間は生存する。


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