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こが すえとら

古河末乕

こが すえとら

1877.12.20(明治10)〜 1963.9.16(昭和38)

明治・大正・昭和期の宮内官僚

埋葬場所: 2区 1種 12側

 福島県猪苗代町出身。古河左馬之助、ハル(共に同墓)の二男として生まれる。兄は教育者の古河末東。古河家は明治以前は「古川」姓で、幕末期の当主の祖父、幸之進は日新館の武講頭取として180石を賜る家柄であった。会津戦争後、古河家は斗南へ渡り、1876(M9)福島県耶麻郡磐保村(猪苗代町)に移住した。
 宮内省雇を経て、1906.6(M39)宮内属(内事課)に任官。'08.1 大臣官房総務課、'10.9〜'14.7 宗秩寮兼勤。'21.8(T10) 大臣官房庶務課、同.8〜'29.12 用度課を兼ねる。1930.3(S5) 大臣官房総務課、'31.12 陵墓監を任じられた。'38.7 退官。'40.3 内閣紀元二千六百年祝典事務局嘱託を務め、同.8〜'44.4 宮内省御用掛を歴任。
 宮内省出仕中に、大礼使書記(大正大礼・昭和大礼)、大喪使書記(明治天皇大喪・大正天皇大喪)等を務めた。大正から昭和前期の宮内省関係の資料『古河末虎関係文書』がある。従5位 勲5等。享年85歳。

<国立国会図書館「古河末虎関係文書」著者略歴>


墓所

*墓所には二基建つ。右が「古河ハル墓」、裏面は「大正十三年十二月十三日歿 享年八十六歳 古河末乕 建之」と刻む。左側に和型「古河家之墓」、裏面「昭和六十年八月 陸軍々医中佐 井上秀三 建之」、左右が墓誌となっている。右面に古河末乕と妻のトキ(S37.6.29没・78才)が刻む。末乕には「従五位 勲五等 宮内属」と刻む。左面は父の古河左馬之助(S13.9.14没・享年不詳)から始まり、次に「平成六年十月二十九日 福島県猪苗代町 土津神社 境内墓地から神霊として奉持し合祀す(井上秀三 記)」と刻む。井上秀三の妻は滋子。


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