萱場順治

　宮城県留治町出身。萱場留治の長男。内務省に入省し宮城県属。1921(T10)東京市に転じる。その後、監査局員、財務局収納課長、職員課長を経て、'36.7(S11)京橋区長に就任（〜'37.11）。
　土木局庶務課長、国民精神総動員実行部長、産業局北京出張所長を経て、'40.2.1 本郷区長に就任したが、同.12.26 麹町区長に転じ、'42.9.3 まで務めた。この間、太平洋戦争が勃発。'43.6 日本橋区長に就任し、太平洋戦争末期の空襲が激しい中で職務遂行。戦後、'45.12 まで在任した。その後、特別区公平委員会委員長などを務めた。
　東京市(M11-S22)は35区（現在は23区）ある中、官選ではあったが、4区の区長を務め、太平洋戦争末期の大変な時期に職務をつとめあげた。食道がんのため逝去。享年75歳。同.4.7 従4位 勲3等追贈。

＜大衆人事録 東京篇＞
＜歴代区長一覧 - 東京都総務局＞

＊墓石は和型「萱場家之墓」、裏面「昭和二十八年三月 萱場順治 建之」。左側に墓誌が建ち、長男で21歳の若さで亡くなった宏一(T10-S16.3.20)から刻みが始まる。妻の邦子(M32-S29.11.22)は二階堂盛明の姉で宮城県出身。次に順治が刻む。戒名は長徳院殿順道治済居士。「従四位勲三等」と刻む。