川喜田愛郎

　東京出身。川喜田鐵之助・温（共に同墓）の長男。東京帝国大学医学部卒業。同大の助教授をへて、1949(S24)千葉大学医学部教授となり、'68学長を務めた。千葉大学名誉教授。ＷＨＯ技術専門職としてエジプトのカイロに駐在。
　日本脳炎の研究などのほか、感染病理学、ウイルス学、医学史研究にも力を注ぎ、医の倫理についても問題を提起した。'77『近代医学の史的基盤』で、'79日本学士院賞受賞。この間、'77.6〜'79.3財団法人大学セミナーハウス理事長。
　主な著書に、『病原細菌学総論』『生物と無生物の間−ウイルスの話』『感染論 その生物学と病理学』『ウイルスの世界』『病気とは何か』『パストゥ−ル』『生命・医学・信仰』などがある。享年87歳。

＜講談社日本人名大辞典など＞

＊墓石は和型「先祖代々墓」。台座に右ヨミで「川喜田」。左面に没年月日が明治時代の戒名のみの4名分の刻み、右面に愛郎の父、母、本人、妻の弘子の俗名と没年月日が刻む。