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かわい だいすけ

河合大介

かわい だいすけ

1932.7.28(昭和7)〜 1986.10.3(昭和61)

昭和期の大物総会屋

埋葬場所: 6区 2種 27側

 神戸市出身。本名は河合靖之。弟に医学博士の河合清隆(同墓)がいる。
 1955(S30)慶大法学部政治学科卒。柏汽船産業に入社、その後、山卯証券に入り、'63取締役。'66田口証券取締役を務めた後、国際総業社主となった。 '69と'72の2回、東京8区から衆議院選に立候補したが落選、'74参議院選では糸山英太郎の選挙参謀をつとめ、選挙後逮捕された。
 大物総会屋として知られ、'83.6わが国初の「株主提案権」を行使した“よみうりランド事件”ほか、日航、帝国ホテルなどの株の買占めに介在した。 しかし、'86不二家株の仕手戦で経済的に行きづまり、自殺した。享年54才。

<森光俊様より情報提供>


墓所

*墓石は和型で十字架に「河合家之墓」。右側に墓誌があり、「昭和42年5月 神戸市在春日野墓地より移設」と刻み、河合太内から代々が刻む。河合清隆は「医学博士 ルカ 清隆」、河合大介は「大介 本名 靖之」と生没年月日が刻む。墓誌の下には施主として「堯子・大介・伸治・清隆」と刻む。

*墓石右面に「我が肉を食しわが肉を飲者は永生あり我末の日に之を甦らすべし ヨハネ傳六ノ五十四」と刻む。これはヨハネによる福音書の第6章54で「わが肉を食わが血を飮者は永生あり我末の日に之を甦らすべし」が正しく、「血」のところが「肉」となって墓石には刻まれている。


【総会屋】
 総会屋とは、正規の職業ではなく、賛助金、広告料、出版物の購読料等、株主としての権利行使を濫用することで会社等から不当に金品を収受し又は要求する者を指す。 手口としては、株式会社の株式を若干数保有し、株主総会に出席、議事を混乱させる「野党総会屋」と、議事を混乱させないことを条件に不正な利益を得る 「与党総会屋」 に二分される。 株主総会を議論なく穏便に短時間ですまそうとする日本企業の体質はつけこまれやすいのに対し、株主と経営陣との質疑応答は当然のことと認識されている欧米では、総会屋は存在しません。
 なお、総会屋の別名は特種株主、プロ株主と言う言い方もあり、違法事業者を指すracketeerと英訳されることが多い。


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