片山孤村

　山口県佐波郡八坂村に生れる。本名は正雄。東京帝大独文科卒。 1911(M44)よりドイツに3年間留学。帰朝後第三高等学校教授兼京都帝大文学部講師となり、 のち九州帝大法文学部教授に転じた。ドイツ文学の紹介に努め、またドイツ語界の第一人者として著名であった。東京で没。
　著書には『雙解独和大辞典』『男女と天才』(訳述)『最近独逸文学研究』『伯林』『独逸文法辞典』『現代の独逸文化及文芸』などがある。

＜平凡社『日本人名大事典』＞
＜昭和物故人名録＞
＜MATSU様より情報提供＞

＊墓石は和型「片山家之墓」。左面と右面が墓誌となっており、左面に片山正雄と本名で刻む。孤村の刻みはない。

＊片山孤村の子で同じドイツ語学者として活躍した立教大学名誉教授の片山泰雄（1910−1989.11.20）は墓石に刻みは見られないため同墓ではないと推察する。