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かきもと さくのすけ

柿本作之助

かきもと さくのすけ

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明治・大正・昭和期の銀行家(柿本銀行)

埋葬場所: 10区 2種 10側 31番

《柿本作之助略歴等は調査中。どなたか詳細をご存知の方はご一報ください》


 和歌山県有田出身。1910(M43)函館に渡り海産商を始めた。 生来の事業家でたちまち函館に20数ヶ所の質屋をつくり、ついで柿本銀行を創設した。柿本銀行は明治期設立最後の銀行である。 小樽に出張所も設けた。1915(T4)第一次世界大戦が勃発して日本は空前の景気に酔い、無尽会社乱立時代を迎えた。 柿本も好景気に乗り無尽会社の設立を画策したが、函館にはすでに無尽会社が設立していた。 そこで北海道経済の中心地は函館から小樽に移りつつあると見た柿本は、小樽に無尽会社を設立すべく奔走し、1917(T6)北海道無尽を創設した。 開業当時の北海道無尽の店舗は柿本銀行小樽出張所に隣接して建てられた。 ところが1919(T8)大戦が終わり深刻な反動恐慌に見舞われ、その余波により、翌年柿本銀行は休業に追い込まれた。 しかし、故郷の和歌山と長野に主力店舗を持っており、北海道には二ヶ店だけであったため、さほど影響はなかったといわれるが、1921.5(T10)清算した。

<『とましんライフ』(平成11年9月号)など>


 


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