藤本幸太郎

　三重県出身。1905(M38)東京高商専攻部卒業後、同校及び、東京商科大学(一橋大）教授に任じ、また高等高船明治大学等に出講して87年の生涯を専ら教育と研究に捧げられた。 専攻の海上保険論には村瀬春雄博士の衣鉢を継いで優れた学績を顕わし、統計学には先達として高峰を極められた。慈父の温容のうち一たび学を論ずれば秋霜の厳格を保たれた。 一橋大学における直接の門下生三百を教え、学界・産業界の中枢に参興する者尠しとしない。一橋大学名誉教授。商業博士。

＜墓誌より＞

＊墓石は「藤本家墓」。左側に7回忌に門下生たちの桃園會により昭和46年6月1日に「藤本幸太郎先生頌徳碑」が建之。墓所入口近くに「宮下家」の墓も建つ。