堀内淑彦

　東京出身。父は東京海上火災保険常務を務めていた堀内泰吉（同墓）。
　1943.9(S18)東京帝国大学医学部医学科卒業。卒業後、医学部副手となり、同.10.22 医籍登録した。学生の頃から反戦運動を行い何度か検挙された。'44.9 応召。戦時中は佐久総合病院長を務める。'45.8 復員。
　'48.4.1 東京大学医学部副手に戻る。'49.6.1 東京大学医学部研究生、'50.4.30 文部教官、助手を経て、'54.8.25 医学博士。'56.1.16 北海道大学医学部講師、'62.1.16 北海道大学医学部助教授を務める。この時期から薬物アレルギー、甲状腺に関する研究で高い業績を上げ、日本アレルギー学会など免疫治療学で活躍。
　'71.4.1 東京大学医学部教授 兼 東京大学医学部附属病院物療内科長に就任。'81 東京大学を停年退官。同年、国立相模原病院長を務めた。'86 名誉院長の称号授与。
　主な著書は『薬剤アレルギー入門』(1971)、翻訳『臨床アレルギー』(1974)、編集として『気管支喘息のすべて』(1973)、『免疫治療学』(1980)など多数ある。
　'96.11.3(H8)勲3等旭日中綬章。アレルギー・リウマチセンター設立を目標に掲げ尽力している途上、直腸がんのため逝去。享年77歳。

＜「堀内淑彦先生を偲んで」宮本昭正＞

＊墓石は和型「堀内家墓」、裏面「昭和十三年七月 堀内泰吉 建之」。左側に墓誌が建つ。父の堀内泰吉（S28.1.30歿・行年71才）の戒名は大覺院安達玄泰居士。母は頼子(S55.10.2歿・行年87才)。堀内淑彦の戒名は淑善伯道居士。妻は和香(H27.3.10歿・行年94才)。