ウェルクマイステル,
ハインリッヒ

　ドイツのバルメン出身のドイツ人。ベルリン音楽学校に入学し、チェロをＲ．ハウスマンに学び1907(M40)に卒業した。 同年12月来日し東京音楽学校チェロ教師となり、1921(T10)まで在職したが一旦帰国、'23再び来日した。 彼は東京音楽学校の他にも東京高等学院、東洋音楽学校等でチェロを教え、わが国のチェロ演奏の普及に尽力した。 さらにＡ．ユンケルとともに、わが国管弦楽界の育ての親として知られている。ユンケルと室内楽を日本に紹介、作曲の指導も行った。 帝国劇場歌劇部のためにバレー曲「胡蝶の舞」や歌劇「釈迦」を作曲、またピアノ協奏曲やチェロの小曲等の作曲も行った。東京において死去。

＜来日西洋人名事典・増補改訂普及版＞
＜MATSU様より情報提供＞

＊ハインリッヒ・ウェルクマイステルは、人名辞典や文献によっては、ハインリッヒをハイリヒ、ウェルクマイステルをウェルクマイスターやヴェルクマイスターと表記することがある。ここでは墓誌に刻む名前で紹介する。



※ ウェルクマイステルの墓所は元々、外人墓地区1種11側に上記の写真のように建っていました。2010(H22)多磨霊園正門入口左手側にある多磨霊園合葬式墓地に改葬されました。なお、合葬式墓地の横に建つ合葬埋蔵施設墓誌の「平成二十二年」の墓誌（右から32番目・上から6番目）に「ハインリッヒ・ウェルクマイステル」と名前が刻みます。カタカナ名はウェルクマイステルのみのため、すぐに見つかります。

多磨霊園合葬埋蔵施設（合葬式墓地）