メイン » » » 宇都宮徳太郎
うつのみや とくたろう

宇都宮徳太郎

うつのみや とくたろう

〜 

大正・昭和期の機械加工技師、実業家(宇都宮製作所)

埋葬場所: 7区 1種 5側

 呉海軍工廠の工長として勤務。作業中にドリルやミーリングカッタ等が折れたり欠けたりすると、アメリカへ工具を注文しなければならず、届くのに半年もかかり、さらなる作業の遅延に悩んでいた。そこで、自身で工具を作り国産化を目指すことで、日本の工廠や民間工場の需要があるといち早く目をつけた。
 1923(T12)東京府荏原郡袖ヶ崎町(東京都品川区内)に宇都宮製作所を創立し、初代社長となる。当時の日本は切削工具類の大半を輸入に頼っていたため、需要は絶大であった。最初はドリル製造用の機械加工に専念したという。その後、紆余曲折しつつも、知人の紹介で神奈川県川崎市に移り住んだ。ところがその1年後に関東大震災が起こる。火災が収まったころ、被害状況を見て回った際、工作機械輸入業者の倉庫が焼けていて機械が見え、機械はそんなに焼けておらず、メンテナンスすれば使えると思い安価で譲ってもらった。これをきっかけに、東京都品川区内に工場を構えるに至った。
 以降、切削工具から治具、専用機、NC工具研削盤と幅広く製造し、工具の国産化に寄与したという偉業を成し遂げた。

<製造現場ドットコム「宇都宮製作所がコバルト問題をクリアする! 
業界初の循環式濃度低減装置に注目!」>


*墓石は和型「宇都宮家墓」。裏面に「昭和九年八月廿四日 宇都宮徳太郎 建之」と刻む。墓誌はない。


関連リンク:



| メイン | 著名人リスト・あ | 区別リスト |
このページに掲載されている文章および画像、その他全ての無許可転載を禁止します。