宇都野　研

　愛知県額田郡本宿村に11代の医家の長男として生れる。本名=研(きわむ)。1907(M40)東京帝国大学医学部卒。12(T1)小児科病院を開業。 17(T6)短歌を始め竹柏会に入会。20(T9)窪田空穂に師事し、氏家信らと「朝の光」を創刊。25(T14)対馬完治らと「白檮」(しらかし)を創刊。27(S2)歌集『木群』を刊行。 29(S4)には対馬と分かれて「勁草」(けいそう)を創刊。38(S13)1月に妻を亡くし、自らも病のため同年死去。

＜現代短歌大事典＞
＜MATSU様より情報提供＞

＊平成19年に宇都野家墓域が一新され現在は3基建つ。右側の五輪塔は正面「地 宇都野家先祖各霊神」とあり、右から「興教道士 / 佳樹道婦 / 修真道士 / 福祥道婦」と刻む。台座右面「清輝道婦 / 元信道士」、台座左面に「平成十九年吉月吉祥日建之 宇都野創」と刻む。五輪塔左側墓石正面「聰嘉道士 / 賢慶道士」、左面「昭和三十四年十二月三十一日 祖父 龍一 / 平成十八年五月二十日 祖母 操」、左面「平成十九年吉月吉祥日建之 宇都野創」と刻む。その右側の墓石正面「達雅道士」、右面「平成十七年四月十二日 父 誠」、左面「平成十九年吉月吉祥日建之 宇都野創」と刻む。宇都野研の刻みはない。

＊建之者の宇都野創は東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 医歯学系専攻 環境社会医歯学講座 法歯学 特任助教で、国際頭蓋顔面識別学会会長を務める。宇都野創からみて、宇都野研は曽祖父にあたる。宇都野創の祖父であり、宇都野研の子である宇都野龍一(1908-1959.12.31)は、1938 宇都野研が亡くなった年に『宇都野研全集』の編者として刊行した。また、宇都野創の祖母であり、宇都野龍一の妻の宇都野操（H18.5.20歿）は、1979『龍一集』を著者を龍一として、出版を妻の操で刊行した。



＊上記の写真は平成十九年に現在の宇都野家墓域になる前に建立されていた「宇都野家之墓」の写真である。