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うえはら ろろう

植原路郎

うえはら ろろう

1894.12.12(明治27)〜 1983.6.7(昭和58)

昭和期の風俗評論家、雑学家、文化史家

埋葬場所: 22区 1種 17側

 長野県出身。本名は武徳。1918(T7)早稲田大学政経学部卒業。東京帝国大学の芳賀矢一、慶應義塾大学の瀧本誠一の助手をつとめる。商業美術家協会講師、博報堂「内外通信」経営参与となり博報堂通信部長として活動。
 日本新聞協会附属新聞学院講師、東京新聞科学部長などを歴任。出版研究の春夏秋冬倶楽部を主宰した。麺(めん)業界および食品業界、映画界などに関係し、評論を発表。
 物事の始原を知りたいという、人間の知的好奇心の中でも最も普遍的なものを研究した文献をまとめた選集「事物起源選集」シリーズ『日本事物起源誌』『社会事物起原と珍聞』や、『座談の泉−事はじめ・物はじめ』がある。また『ご存じですか?』シリーズとして『味』篇、『知』篇、『食』篇、『事』篇、『読』篇がある。
 『食通入門 食べ物事典』『食卓への招待 味の事典』『鰻・牛物語』をはじめ食べ物に関しての書物も多く、特に「そば」を専門として、『そば事典』(『実用そば辞典』『蕎麦辞典』)『そばの本』『そば風土記』『そば風味・風習』『そば物語』『そばの味』などがある。
 その他の著作に『明治語録』『規格談義』『明治語典 “言葉”で描く風俗誌』『新らしい言葉の字引』『実用 本の辞典』『実用本の辞典』『新聞たちばなし』など多数ある。また『窓−随筆集』なども刊行した。享年88歳。

<講談社日本人名大辞典>
<著者略歴など>


*墓石前面「植原家之墓」、裏面が墓誌となっており、戒名は碧雲院德山路翁居士。

*新潟県妙高高原の星野公園に植原路郎揮毫の「霧下そば発祥の地 碑」が建っている。


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