群馬県出身。1906(M39)早稲田大学英文科卒。朝日新聞記者となる。 「東京朝日」「やまと新聞」「早稲田文学」などに、随筆、翻訳、書評、小説をさかんに発表した。個人雑誌「ゆもりすと」「古人今人」を発行。 『下女の時代』という作品では、プロレタリア解放運動を背景に「下女」の地位が上がり、主人と逆転した世界を描いた。 例えば、風呂に入る時間は2時間で十分か、3時間は必要かという議論が描かれている。 「現実社会に欠陥のある限りは、諷刺文学は絶えない」という名言を残すほど、当時の世界観を批判的に見つめた諷刺的文章を多く残した。 また明治、大正期に自分の目で見た実情、知人から聞いた現状を克明に記した『明治大正見聞史』は有名である。 他に思想作品である『謎の人生』や『敏郎集』などがある。享年86歳。
*墓石正面に「生方敏郎之墓」と刻む。