太田勇三郎

　東京都出身。1943(S18)海軍兵学校に入学（75期）するも、卒業が、'45.10であり終戦となったため、全カリキュラムを修了した最後の兵学校生となった。
　終戦後は、一橋大学図書館務めをしながら、旧制早稲田大学法学部に入学。同大卒業後に、曙産業（曙ブレーキ産業）に入社。主に営業を担当し、'72取締役、'74常務、'79専務、'82副社長、'90(H2)副会長を歴任する。'94取締役相談役、'97顧問に就任した。
　海兵学校卒業生のオーラルヒストリーに75期生幹事役であった太田は積極的に協力した。他の協力者に飯田耕作（ベリタス工業株式会社会長）、宮本敏夫（元ソニー常務取締役）らがいた。 オーラルヒストリーとは、海軍兵学校の技術の全カリキュラムを最後に修了した75期生が、戦後日本の経済復興、そして製造業の発展にどのように貢献したのかを分析する一連のインタビューの一環として行われたものである。 2002『太田勇三郎オーラルヒストリー: C。O。E。オーラル・政策研究プロジェクト』が刊行されている。
　他に北軽井沢大学村組合理事長などを務めた。胃がんのため東京都小金井市の病院で逝去、享年79歳。葬儀・告別式は9日に東京都千代田区麹町の聖イグナチオ教会で執り行われ、お別れの会を4月6日東京都港区高輪のホテルパシフィック東京で行われた。

＜オーラルヒストリー関連書物＞
＜訃報記事など＞

＊墓石は和型「太田家之墓」。右側に墓誌があり、十字架にヨハネと刻む。妻は淑子。