石垣九右衛門の三男として三重県員弁郡大社村に生れる。 東京三菱会社、同函館支店に勤めたのち独立。1894(M27)帆船10隻を買入れてラッコ、オットセイ猟業に従事したりアラスカ方面からも買魚したりする。 また、露人カリーニ名義で沿海州に出漁するほか、北樺太タムラオ方面でサケマス漁業を行うなど、北海道漁業開発に貢献し水産王と称せられた。 このほか沈船引揚、海運事業なども営み何れも成功し巨万の富を築いた。東洋製罐会社社長、林鉄工所?社長等歴任。 サケ・マスで得た財の中百万円を、'25(T14)大日本水産会に寄附し、大日本水産会は農、林の三団体とはかり、石垣産業奨励会を設け、関東大震災で焼失していた三会堂再建の基金とした。
<水産人物百年史><人事興信録第八版><MATSU様より情報提供>
*墓所内には道沿いに向いた大きな碑石が建っている。