秋元正雄

　山形県東田川郡手向村（後の羽黒町、現在の鶴岡市）出身。1926(T15)大東尋常高等小学校を卒業し上京して、合資会社三国商店（株式会社ミクニ）に就職。 中央商業学校を経て、'34(S9)明治大学法学部を卒業。同年、佐藤ハガネ商店（佐藤商事の前身）に就職した。戦後、'49(S24)専務取締役となり、'53代表取締役社長に就任。
　教育を通じて社会貢献をしたいとの思いから、'56郷里の羽黒町立羽黒第一小学校（鶴岡市立羽黒第一小学校）に「修学館」（図書館）を建設。 次いで、「世のため、人のために役立つ人、社会を少しでも明るくできる人材を育成しよう」という思いから、'62.6学校法人羽黒学園の認可を受け、翌'63.4郷里に羽黒工業高校を開校して、理事長に就任する。 '89(H1) 羽黒工業高校は羽黒高等学校に名称を変え、国際社会に対応した総合高校へ転換させ、同年、私費を投じて新体育館を建設した。
　'66紺綬褒章受章。'74産業教育功労賞受賞。'83羽黒町名誉町民に推戴。享年84歳。従5位 勲4等瑞宝章追贈。2003(H15)羽黒高等学校に進学棟が竣工され、その名称を「秋元正雄記念館」とされた。

＜物故者事典＞
＜荘内日報ニュース＞
＜訃報記事など＞
＜森光俊様より情報提供＞

＊息子の秋元英雄（同墓）も佐藤商事の社長を歴任した。

＊羽黒高等学校内には公安委員会指定自動車教習所が併設されており、授業内で運転免許が取得できる国内唯一の学校である。 また、運動部も盛んであり、2003野球部が夏の甲子園出場、2005春の選抜では山形県勢初のベスト4進出。2012サッカー部はインターハイベスト8。プロ野球選手、Ｊリーガー、オリンピック選手を多く輩出している。

秋元英雄