日本海軍 戦艦 山城 1930 Ⅱ 
右舷側から複雑な檣楼となった前檣楼と直立した二本煙突はクラシックな艦影です。

後部マストは無線能力が強化される後に短縮されますが、この時期は異常なくらい高さがありますね。

大改装で舷側が大型バルジ化されますがこの時期は装甲帯程度でスッキリしています。
第四主砲塔上には一四式水偵が搭載されていますがカタパルトがないので後方の大型
デリックでの運用を行なっていたようです。

前檣楼附近 機関配置の関係で前部煙突が艦橋に密着しています。 煤煙のみならず高温にも悩まされたのでは。

中央部附近 第三、第四主砲が後部煙突を挟み込むような配置は射撃の際には支障があったようです。

中央部を左舷斜め後方から 後部煙突後方から複雑に湾曲した大型キセル型通風塔が確認できます。

艦橋基部に8センチ単装高角砲が確認できます。 後に急速な発達を遂げる航空機に対する防御手段となる対空機銃はこの時代ではまだこの程度の対空兵装で充分だったのでしょう。

後部煙突と探照灯楼のアップ  探照灯のレンズは銀塗装ではなくOHP TPシートをポンチでくり抜いたものを使用。

このアングルから見る前檣楼は竣工時のシンプルな三脚檣が徐々に複雑化する進化の過程が伺えます。最終的にはあの特徴的なパゴタ艦橋となるのですが。

2008年ハセガワからリリースされた三段飛行甲板「赤城」とのツーショット。

改装後「赤城」もリニューアルが待たれますが、まさか三段飛行甲板時代が咲きにお目見えになるとは…。

戦前、ネーバル・ホリデーの巨艦二態  古き良き時代の一コマ。


製作  国親父座郎