「SHUUBI P-Pro LIVE TOUR 2006」
04/08(土) 大阪:FAN J twice


何年か振りにアメリカ村に来た。
たしか前回来たのが鬼束ちひろのライブを見に来た時以来だから・・・何年振りだっけ?
以前は、よく高速バスで難波まで行って、心斎橋や日本橋付近をウロウロしてたがここ最近はご無沙汰。
久しぶりに難波からアメリカ村へ向かって歩いたけど、光景はあまり変わってないように思えた。
何度も大阪に来ているものの、やはり大阪独特の都会さに圧倒され、改めて自分が田舎者だと確信(笑)
地図を頼りに会場へ向かうが、アメリカ村へ1歩入った途端、その独特的雰囲気にちょっと恐怖を感じる。
決して怪しいところではないとは思うが、やはり恐い。
とりあえず重い機材をロッカーに入れてアメリカ村を探索。
(アメリカ村内には、あちこちロッカーがある。しかも8時間100円と激安!)
会場がどこか探しているうちに通り過ぎていたようだ。
引き返して、ここかな?と思った会場に思わず唖然。
ここでライブ?と疑ってしまうような雑居ビルの地下1階。
入口もこじんまりとしている。
16時を過ぎた頃、開場まで時間があり、熱烈なファン同士が会話している光景を想像していたが、
入口には誰1人としていなかった。
本当にここであるのか?
ひょっとして本人体調不慮のため中止?
でも、入口にはA3サイズの告知ポスターと「当日券あります」の張り紙があった。

1人ここにいると熱烈なファンだと思われそうなので(笑)
久しぶりに懐かしのお店巡り。
心斎橋に行ったらよく買っていた長崎堂のカステラ。
ここのカステラは、何と木箱に入れて売っているまさに長崎カステラ復刻版なのである。
もう何年も行ってないから店じまいしてるかと思ったけど、しっかり営業してました。
記念に買って帰ろうかと思ったが、木箱入りカステラは高いので止めた。

次に、鬼束ちひろのライブがあったBIG CAT
ここは、テナントビルの4階にあって、
開場入りするまで階段で待たされるんだよなぁ〜と懐かしく思っていたら、
階段に人が並んでいた。
今日は誰かのライブがあるのかな?
それにしても早くからたくさんの人が並んでいるけど誰なんだろう・・・
(GO!GO!7188でした・・・知らない)
お腹が空いたので、このビル内にあるレストラン街でお好み焼きを食べる。

開場30分前になると誰かいるだろう、と思って行ってみたら数名いた。
数名の中に入ると気まずいのでちょっと離れた所で偵察(笑)
そのうち、1名、また1名(殆どが男)現われる。
そのうち、女性もいたりファン同士の集まりがあったりと、ようやく開場前らしい雰囲気になりつつあった。
それでも玄関前には30人いるかいないかで、
偶然通りかかった人が告知ポスターを見ても、スルーしてしまうようなライブなのである。
名前が売れてないとこんなもんなんだろうか・・・(さっきBIG CATでスルーしたばかりだった)
開場時間の17時30分より少し遅れて開場。
ライブハウスなのでもちろん座席はなく整理番号順で入ることとなる。
早めに予約したのが幸いしたのか、手持ちのチケットは20番台。
強制的に買わされるドリンク券をゲットして階段を下る。
怪しいテナントビルの地下には、地下3階くらいの深さで作られたライブハウスがあったのだ。
2階席がPA席になっているのでお客さんは1階席オンリー。
会場の広さは、これまた驚くほどに狭く、正直、こんな狭いところでライブが出来るのか?と思った。
ZEPPクラスの半分、それまたさらに半分にしたくらいの広さだろうか。
ステージには、びっしり楽器が置かれているのでボーカルが動き回れるスペースは限られている。
最前列は既に10番台の人達(何故か男が占めている)で埋まっていたが、
3列目という通常ではありえない領域を確保。
極力前の人の頭とかぶらないように微調整しているうちに端っこ側へと追いやられ、スピーカーの目の前になってしまった。
かえって後ろの方が見え易いかなとも思ったが、こんな前で見れるなんて滅多に無いことだから、
今回は、前列がどのようなものか体験させてもらうことにした。

ライブハウスというものは、改めて1人で来るもんじゃない。
場所をキープしたら、その後身動きが取れないのである。
こんな時、邪魔だと思ってた荷物でもあれば役に立っていただろうが・・・
廻りの人達は、友達と交代でトイレに行ったり、ドリンクを飲みに行ったりと開演までの時間をエンジョイしていた。
ただでさえ今日は疲労困憊なのに、ここで長時間立ちっぱなしはある意味エコノミー症候群になる可能性大。
時間潰しにと、先ほど開場した時に貰った冊子を見る。
どうせライブイベントの告知だろうと思って見ていたら、
その中に、3ページほどの手作り冊子があり、その手作り冊子こそが、実はパンフレットなのだ。
通りで、グッズ売り場にパンフが無かったはずだ。
「解放新聞」と題して、ここ最近のニュースなどが記載。
少しですが、ASKAソロツアーのバックコーラスとして参加したことも記載されてました〜!

定刻より10分ほど押していよいよライブ開演!
照明がダウンすると、左壁にまもなく発売されるツアーDVDの告知映像。
ガンガンに「NIJI」が流れて、凄くワクワクしてきた。

メンバー登場。
ギター石崎光、ベース森重卓、キーボード井出泰彰、ドラム野口カオル。
ピアノは楽器のみ?
何気に狩野さんが出るんじゃないかと期待したが、
SHUUBIにとって狩野さんは大先生的存在なのでメンバーにするなんて大それたことは出来ない。
それにしても、みんな若そうでチャゲアスのライブを見慣れているとどことなく新鮮。
そして、拍手と共に本日の歌い手SHUUBIが登場。
ち・近い!
距離的に5mくらいの至近距離。
ASKAツアーで小柄な人だと勝手にイメージしてたけど、
今日は、何だか凄く大きく見えました。
(ギターと同じくらい背丈があったから意外と身長は高いのかも)


・僕らの星

オープニングの出だしがちょっと先日のASKAツアーの出だしに似ていて、参考にしたかどうかはわからないが、
今まで体験したことのない会場のステージに立ったこと。
そしてなりよりASKAのツアーのコーラスに参加したのだから、
アーティストとしてたくさんのものを吸収したことには間違いない。

狭いライブハウス&目の前スピーカーで重低音響きまくりの体感ライブとなる。
とりあえず1曲目から知ってる曲で良かった(笑)



・かぞえうた

「僕らの星を歌い終わると、横にあるピアノに座る。
ピアノはSHUUBI用だったのです。


・君が好き

この曲のサビは、ひたすら「君が好き〜」のリピート。
チャゲアスでいうなら「YAH YAH YAH」だな(笑)
サビは単純だけど、会場が盛り上がるのりのりな曲で結構好き。


・アラタモノ

〜MC〜

ふと気付いた。
SHUUBIのしゃべり声を聴くのはこの瞬間が初めてだ(爆)
イメージ通りの人柄とテンションで好印象♪
アーティストは歌も大切だけど、キャラクター作りも大切なことで、
その姿を見るのもライブの楽しみの1つだったりする。
ツアー初日ということもあり、かなり緊張していたのか、
MCが上手くしゃべれず本人苦笑していた姿が可愛かった♪


・かえしてください

デビュー曲のカップリングということで、もちろんオリジナルを聴いた事無いけど、
ギターアレンジのスローな曲。


・キラリ

この曲もギターアレンジのスローな曲。
このようなアレンジの曲(例えば、前回のツアーで披露した「ママ」、「小雪」)が結構あるが、
こういった曲を歌いこなすのって難しいんだよね。
SHUUBIの声がどのくらい世間に通用するか声の聴かせ所でもある。
もしSHUUBIの声を好きになったら、とことん嵌っていくでしょう。
そのうちの1人です(笑)


〜MC〜

期待してはいけないけど、どうしてもチャゲアスファンなら期待してしまうのがASKAソロツアーの話。
その期待通り、ほんの少しだけ暴露してくれました〜!
飛鳥は、なんとツアー中、必ずほど言っていいほど「焼きそば」を食べていたという大の焼きそば好き。
これは内緒話の極秘です!(笑)
それから、すぐ話題はたこ焼きの話へ・・・
会場が狭いのと大阪のノリの良さで、変なことをしゃべるとしょっちゅう突っ込まれていた。
いつまでも、たこ焼きの話で盛り上がってる訳にはいかず、
気を取り直してここからは、新曲3曲を披露!


・ドアの向こう側(仮)

新曲をライブで歌うという、この実験的要素がこのツアータイトルの意味でもあった。
歌詞は、昨日書き終えて出来たてホヤホヤ。
まぁ、僕にとっては既に新曲を聴いた気分になってるけど(笑)
ファンも聴いた事無い曲なのでスタートラインは同じだ。

歌い終わり次の曲へ行こうとしたところで新曲を書いているノートが無ーい!というハプニング?
急いでスタッフがノートを持ってくるが、そのスタッフをからかうSHUUBI。
スタッフ急いで退散。


・1週間(仮)

ビリージョエルを思い出させるような曲に仕上げたらしく、
爽快な歌詞とメロディー。


・おばあちゃん(仮)

〜MC〜

ここで「私は楽しんでない!」という爆弾発言!
新曲3曲を披露することで、とても楽しめる状況ではなかったらしい(笑) 

ツアーDVDタワーレコード予約チャート1位!に会場大盛り上がり。
ミスター・・・や・・・チルドレンを押えて1位です(笑) 


〜メンバー紹介〜

みんなそれぞれあだ名があるみたいなので参考までに。
ギター石崎光、ベース森重卓、キーボード井出泰彰、ドラム野口カオル
ひかるっち、もりっしー、やっちゃん、かおぴー

初対面な人達ですが、良い音とキャラを出してます。
井出泰彰さんは、長年SHUUBIと一緒にインストアライブなどに廻っているが、
実は彼も1人のアーティストだった。
機会があれば聴いてみようと思うが、こうしてまたいろんな繋がりや出会いがあって音楽ってやっぱり素晴らしい。



・春夏秋冬

個人的に凄く好きなほのぼのする曲。
ファンの間では、結婚式にも使っているらしい。
SHUUBIのピアノに合わせて、他のメンバーは縦笛や小さなアコーディオン、ピアニカなどを使い、
何だか小学校の音楽の授業のような雰囲気。
そして、メンバーによる一発芸?が披露されます(笑)


・京都21

ここでもまたメンバーによるネタ?や会場との掛合いがあり笑わせてくれるが、
そんな反面、ちょっとこの曲はインパクトあった。
もう1人のSHUUBIを見たような感じ。


・うららかな

初めて聴く曲の中では、この曲が1番心に残った。


・反逆者

・ハジマリノウタ

この曲は、今のSHUUBIを代表する曲であり、ファンにとって「SHUUBI=」の存在な曲かもしれない。
主演映画「ジーナ.K」の主題歌。
本当に良い歌です。
オリジナルではバイオリンの音源が響くが、今回のツアーはバイオリンがいないのが残念。
(前回のツアーにはバイオリンがいて、ちょっと贅沢なライブ)

・紫陽花
・秘密の樹



〜MC〜

本編最後の挨拶。 


・カメライダー

あとになってわかったことだけど、
今までCD未収録な曲を結構披露しているらしく、
最新アルバム「SHUUBI」もまたライブで人気の高い曲がたくさん収録されているんだとか。
この曲もまたファンにとって人気のあるCD未収録な歌である。


 〜ENCORE〜

 ・NIJI

SHUUBIを好きになりライブを見に行こうと思わせてくれた切っ掛けの曲。
この曲を生で聴くためにここへやって来たようなもの!
アンコールで披露してくれて嬉しかった〜
(個人的には、「小雪」も聴きたかった)
ライブの不思議なところは、CDで聴いて好きになった楽曲をライブで聴くとさらに好きになってしまうこと。
この旋律を弾くSHUUBIの姿はカッコイイ・・・が、初っ端に歌詞を忘れてやり直し(笑)
ますます、この曲とSHUUBIが好きになった。


 〜MC〜

アンコールでは、文字色違いのツアーTシャツに衣装チェンジ。
女性アーティストのライブといえば、衣装チェンジが恒例だったりするが、
SHUUBIはその部類に入ってないので良かった。

メンバーと1人ずつ拍手してここで退場。
カーテンコールはしないのね。。。
本当は初日で凄く緊張していた・・・感極まりながらも一生懸命思いを伝えてる姿もまたSHUUBIらしさで、
歌い終わった後は、深々とお辞儀をしたり、
掛け声や声援も積極的に反応して本当に会場に来たファンを大切にしている。
時には笑い、時には泣き、時にはテンパリ?そして歌っている時はアーティストの顔になり、
ファンはそんな姿を見ているから、今までずっとファンを続けているのだと思う。
僕の中にはもう「コーラスSHUUBI」の原形は無くなっていた。


 ・ブレス

最後はピアノで弾き語り。
そして退場。

終わった後もしばらくSHUUBIコールは続く。
普通ならここでライトアップしてアナウンスが流れるんだけど、
ライトダウンしたまま。
SHUUBIコールはさらに続く。。。
そして再び、SHUUBI登場!

マイクを使わず、大きな声で本当に最後の挨拶。
そして、小さな声で「これしかない」 と言い、アカペラでワンフレーズ歌う。


・私の声が聴こえたらなら


感動を言葉に表すのはなかなか難しいけれど、
ただただ本当に良いライブだった、ということと、
本当に良いアーティストに巡り合えたということは確かなことであり、
決して有名じゃなければ会場も広くないけど、
その場所には人を感動する空間、時間があった。
そして何よりも人を元気にさせてくれて、
ライブが終わった後は、誰もが「ありがとう」という気持ちになれる。
それもまたSHUUBIらしさだと思ったことと、
そんなライブに参加出来て本当に良かった。