パソコン自作派の意見
パソコンハードを作るには、部品をそろえて、組み立てれば良い。これは、極めて簡単です。
ケース、電源、マザーボード、CPU、メモリー、(サウンドカード)、(VGAカード)、(FDD)、HDD、CD/DVD-ROMドライブ、マウス、キーボード、スピーカー、モニターという基本構成は、今でも変わらない。
括弧の部品は、とりあえず不要か、マザーボードと一体化されています。
これらを、線でつなげば出来上がりで、慣れれば、組み立てるのに、一時間もかからない。
むしろ、BIOSの設定、OS、ソフトなどのインストールの方に時間がかかる。
机の上で裸で組んでいる状態。箱があれば、箱に組む
そして、最初の一台が完成し、モニターの画面にWINDOWSの画像が出て、動き出したときには、感動するが、作る台数が増えてくると、それだけでは、面白くない。
そこで、カーマニアがやるように、自分で、チューニングをするとか、ボデイや部品を改造するとかしたくなる。
しかし、パソコンという奴は、リコール覚悟で、市場に出てきた車を、運転免許もなしで、運転するような代物である。
車であれば、十年以上前のものでも、一般道でも、高速道でも走るのにはあまり苦労はせず、むしろ、ある程度以上年代がたてば、クラシックカーとしての価値も出てくるが、パソコンは、3年たてば唯の箱となるように販売戦略が立てられている。
インテルを筆頭とする部品メーカーは、より高速の部品を作り、接続部分を変えて、買い替え需要を強制する。また。マイクロソフトもOSを変えてくる。これを使ったメーカーは、様々なパソコンを作り、それぞれに、機能やデザインをPRするところは、車と同じである。
車と違うのは、OSとソフトである。これらは、新しい道路を作り、古い車は走れなくしてしまうのである。
そこで、自作マニアは、部品をチューニングし、より高速で動くようにする。
CPUで言えば、新しいモデルが出来た時が、狙い目である。この段階では、低い動作周波数のものから売り出すが、この中には、より高速でも動くものが混じっている。
(品質が安定してくると、あらかじめ、選別して、売り出す。)
最近では、VGAカードも、メモリーもオーバークロックで使っている人も多い。
これによって、処理速度も上がり、部品の一部を交換していくことによって、パソコンの寿命も延びる。
XPパソコンで大抵のことは出来る。
そこで、古い部品が使えないように、部品の挿入分の構造や規格を大きく変更してしまい、ゲームソフトなどより高性能のPCでないと動かないようになっている。
そして、やたらと高性能を要求するVistaパソコンへの切換需要をもくろんでいるが、まだ欠陥だらけである。
我々は、レーシングカーみたいなパソコンは、必要としない。
自分で使うには、もはや、これ以上の機能アップは当面不要である。
パソコン自作も、水冷とか、光物でのデコレーションとかに変わりつつある。
Vista対応の自作が盛んに言われているが価格が高い。そして、目的が限定された小型のPCが造られ
てこれが爆発的に売れている。
したがって、パソコンハードを自作するのは、下火になってくると思われる。
パソコンの改造、自作には、ハードだけでなくソフトも含まれるが、ソフト面でもっとも面白いのは、ウイルスの作成であろう。
こちらの方は、ハード的制約がないから、今後とも、ますます、盛んになるだろう。