我家のリフォーム(3)

                    リフォームの完成

 自分が最も気にしていた補強工事は無事に終りました。後は、大工好みの外観とか、物置、アンテナ、LAN,電気工事などです。物置は、家の両袖に屋根裏部屋を作り、西側の壁に外の物置をつけたので、何処にでも何でも入る(なら良いのだが入れる)様になりました。

 

   西屋根裏部屋(頭を下げるとは入れる)    東屋根裏部屋(かかんでようやく入れる)

 最大の難所もほぼ終わり、次は大工ご推奨の屋根裏部屋です。屋根を六寸勾配にすると、二階部分の壁面が減り、窓の位置を変える必要があります。サッシなどは勿体ないので、西のものを東で使うなどして流用し、余ったものは、西の物置の明り取りにしました。

そして当初予定の西の屋根裏部屋を作ったのですが、これならすこし入り口が小さく天井も低いが、東にも作れるだろうS君に言って、こちらにも作ることにしました。

色々な材料は、あまるほど持ってきており、それらを使うことと屋根の破風に使っていた巾15cm、厚さ2.5cm長さが2mくらいのラワン材が、全く腐ることもなくはずしたので、これらを使って作ってしまうことにしたのです。大工は、まあいいやといった感じです。

時々、天気が悪く、外回りの仕事に空きができたりしますから、この程度のものを作っても工事に影響は出ません。

金がかかるのは、出入り口の扉、電気工事などと言うことになります。

ここには、壁面に本棚、キャスター付の本箱などを自分で作りあちこちに置いてあった本を持ち込みましたが、いまだ整理は終わっていません。(2年経った今でも!!)

その他、電動工具を借りたりして、木戸の門扉、日曜大工の作業台なども自分で作りました。

工事工法の変化

 今回の工事で感じたことは、30年前と材料など、全く変わり、工法も変わったということです。ラワンや杉などの大型の板材がなくなり、殆どが合板です

大工曰く「一般のDIYの店で売っている木材や、合板は長持ちしない。合板など重さからして違う。俺はいいものを使っている」

しかも、工法は直線から回転に変わってしまいました。かんなやのこぎりなど工具は全て回転。釘もねじくぎといった具合です。何でもコーススレッドで取り付け、これでは木が泣いていると思ったものです。 まあ、どんな作り方であれ、小生よりは我が家の方が寿命長いでしょう。

 

外観

 大工の売りである見た目のよさということですが、もとがもとだけに、そんなに立派ということにもなりません。これでも、玄関まわりの屋根など、中々、うるさいことを言います。玄関はドア、屋根周りなど全面的に直すことで費用は見込んでいたでしょうから自分が気に入ったように直したいのでしょう。

それに便乗し、二階のサンルーフは、東側半分ということだったが格好悪いから全部つけようと小生が言うと最もな意見なので反対も出来ずそうなりました。これが追加費用ではおそらく最大でしょう。

 玄関横の物置も30年間に作って、塗装なども剥げたりしているので、面倒だから今の波板の上にもう一枚波板を巻いて、しまおう。屋根は塗装すればよいだろうということで、そうすることにし、カーポートとその地面の整地も、見積もりに入っていなかったなどと言いましたが、さすが貴方が造っただけのことはあって、土台など全く腐ってみなかったし、そちらでリスク費用を見てたはずということでやってもらうことにしました。

 瓦屋、建具屋、電気工事屋、サンルーフ、カーポートなどなど、大体の値段は見当がつき、S君他の日当などもお茶など飲みながら、聞いたりして大体の工事費を推定すると、まあ、大工の辛勝という所でしょう。
2006年1月末にほぼ工事完了。

 

         リフォーム前                       リフォーム後(1)

            

               リフォーム後(2)(大工の言う外観は??)

居住性

 今回のリフォームで、何が変わったかを書いてみましょう。

二階のベランダ部分は、1.5mほど出して、1.4mほどの巾と8mほどの長さがあり、書斎とした東側には、ぶら下り器を置き、毎朝、そこで体操もできます。

また、サンルーフの雨水を大きなバケツに集め、夏の暑い日はベランダに散水すると気温も下がります。(床には組み合わせ式のマットを敷いた)

西側は、女房の洗濯物干し場で、一階より日当たりが良いので、大物はここに干しています。サンルーフを全長に広げたのは正解でした。

また、小さな物置を買って、大工道具などをここに入れました。側に屋外コンセントもつけたので、簡単な仕事はここで出来ます。

              

                   二階ベランダ(西側)先が道具入れ)

左右の物置は、西側は大きいので、本などの他、旅行用のバックや扇風機など、何でも二人で突っ込むようになってしまいました。

東側は入り口も小さく、壁一面に本棚を作り、本を収納しています。

西外の物置は、長い材木やゴルフ道具、網戸、電気器具などの収納場所としました.もともとは玄関横の農機具や自転車などをいれる物置になんでも、突っ込んでいたのが少しは仕分ができるようになったのです。

トイレは昔ながらのしゃがんでする水洗トイレから、洋式のウオッシュレットに変わり、臭いが少なくなりましたが、省エネ、省水という点では問題?

断熱材をいれ、今は寝室としている客間の西側に物置をつけ、サッシのペアガラス化などの効果で、この部屋の冬の室温は朝方で数度位高いような気がします。

しかし、新しい雨戸は、塗装鋼板を波板加工してアルミサッシと組合せたもので正に放熱板です。今年はこれに発泡スチロールを貼り付けてみようと思っています。

電気系統は負荷分担を考えて分割した結果、ブレーカーが落ちことはなくなり、コンセントも増やし、たこ足配線も減りました。

家を作った時にガス配管を二階まで配管していたので、暖房は、朝起きた時はガスヒーター、昼間から夜はコタツです。

夏は、網戸にすれば土地柄気温は比較的低いので、クーラーは先ず使いません。せいぜい真夏に、息子多珍夫婦が来た時の数日、数時間といった所です。クーラーは必要ないでしょう。

 テレビのアンテナ回線は、デジタル化を考えてブースターをつけて、各部屋の配線を更新しました。

LAN回線も、2階、客間、居間、娘の部屋とルーター分を配分し、その他のパソコンを使うときは、無線LANとしました。いつでも光通信に変えられるようにしてあります。何で光でないの?と疑問をもたれるかもしれませんが、動画をダウンロードしたり、テレビを見たりしない限り、ADSLで十分。ADSLなら、回線の端末の家で1.5Mの一番安い回線でも伝送速度に余り差がありません。この方がはるかに経済的です。

写真の如く、2台のパソコンを切り換えますから、ダウンロードの時はもう一台で作業すれば良いのです。

パソコンとは買うものではなく作るものということで、家中パソコンだらけで、これまたこれからの整理の対象です。

                

            書斎のパソコンの現状(何時でも部品を簡単に交換でき、冷却など問題なし)

次にやることは、テレビとパソコンを繋ぐこと、中学校の岡の影で移りの悪い地デジをどうやってうまく映るようにするかということでしょう。

 しかし、幾らリフォームしたといっても、日照の問題は解決しません。前の家の住人は「マンションは暖かくていいわよ」などと言って引っ越してしまいましたが家はそのまま。毎日、錆びた屋根を見て過ごさねばなりません。

 

終わりに

 今回のリフォームを通じて、長年の付き合いというものの良さをつくづく感じました。

家を建てた頃の畳屋なども、子供の代になりましたが今でも、畳替えなどの時は親父も来て色々な話しをします。商店街の人、地元に昔から住んでいる人達などとの付き合いも増えました。

しかし、建築の材料や工法は大きく変わりました。木材ですと腐らない限り初期強度はそんなに変化しませんが、合板では無理でしょう。

木材自身も、短時間に出荷する為、乾燥法など大きく変化しました。100年も持つ家は、鉄骨にでもして壁などは張り替えるということでもしない限り難しいのではないでしょうか。

日立市は、「日立(製作所)の人」「日立と付き合っている(商店、タクシーetc)人」「日立(製作所)と関係の薄い地元の人」の三層構造です。

さらに、地元の人にも、600年以上にわたる佐竹時代の流れ、250年の水戸藩になってからの流れがあります。

このような、地域社会もこれから大きく変わっていくのでしょうか。

先日、団地で避難訓練をしましたが、万一の事態で何処かの家がやられた時、誰に連絡してあげればいいのかということが話題となりました。

また、他の団地の中では、孤独死なども起こっています。

昔からの地元の人達の部落の中では、まだまだ人のつながりがあります。このようなつながりの中に入っていけるようになりたいものです。

しかし、殆どの所で、家も人も一代限りの日本になってしまったのは、寂しいことです。