お魚センター

                    お魚センター 

 北関東の漁港は、千葉県の銚子、茨城県の那珂湊、福島県の小名浜が中心になっています。現在、水揚げ量では何といっても銚子漁港ですが、銚子から那珂湊までの鹿島灘沿岸は

約80km、那珂湊から小名浜までも約80km位あり、途中には大きな漁港は無くここが魚市場の中心になっています。

特に、那珂湊から銚子に至る鹿島灘一帯は砂浜で、蛤などは取れますが、秋刀魚やいわしと言った回遊魚以外のいわゆる地魚の名産が無く、海岸でありながら魚業は殆ど行われていません。

 那珂湊から北は、久慈川などの河川の河口などに小さな漁港があり、岩場が有って、岩牡蠣、たこ、目光、アンコウ、蟹など色々な魚が取れますが、高級魚は東京の市場に出て行きます。

日立港の傍の久慈浜漁港も日立と言う消費地を持ち、お魚センターがあります。

                    

               

                   茨城周辺の港

 この数日間に、日立(久慈浜)と那珂湊のお魚センターに行く機会があったのでご紹介しましょう。

日立お魚センター

 ここは、久慈川の河口の漁港です。周辺は、日立港として発展してきました。

日立製作所の製品、日鉱グールドの銅インゴット(昔は日立鉱山から輸出していましたが今は薄膜などを作るため輸入しています)、木材の集積地、ベンツ車の輸入基地などが主なものです。

 漁港は、少し北側にあり、海水浴場と隣接しています。お魚センターは、二つの港の中間辺り、245号線の傍にあります。内部には、幾つかの魚卸業者が入っています。

 ここは、地元の人のほか、海水浴客など他県の人も増えています。基本的には生ものを多く扱っています。

 

      日立お魚センター                       お魚センターの中

那珂湊お魚市場

 ここは、那珂川の河口の北岸で、水戸藩の海運の拠点でもありました。有名な磯節は、このあたりの芸者が歌っていたようです。
那珂川の南岸が大洗で、こちらにフェリー港が有り、北海道に行くには便利です。

昔は、遠洋漁業の拠点でもあり、多くの船主もいて、那珂川の河口には、小さなドックなどもあります。
 ここのお魚市場はかなり有名で、客も集まります。聞く所によると、魚を取ってから、各港の何処で高く売れるかを船から聞いてその港にもっていくというようなことも行われるようです。

 しかし、これからオイル高でどうなっていくのでしょうか?ちょうど時期的に地場の魚は少なく宮城方面のきんき、秋刀魚、北海道の生鮭などが有り、その他の生ものは、外国産が多く見られました。
ここは共同店舗では無く、小さな店もあり一夜干し,みりん干しなども作って打っています。

夏休みの直後で、早い時間なのでしまっている店も多く、何時もの賑わいは見られませんでした。

     

    那珂湊お魚市場(駐車場から)              お魚市場の店

 

      店の中                               まだ準備中

小名浜から大津港辺りの245号線は海岸が近い為、国道沿いに魚の直売店が色々有りますが、今は数が減って来ています。大洗にあった店も無くなりました。

魚の流通経路が変わってしまったのでしょう。

スーパーの進出で肉屋も魚屋も大変。肉屋は結構ごまかしが効くが魚屋はそうは行きません。
これからどうなるのでしょうか。