携帯三代記
今から10年ほど前のこと、仕事上も携帯が欲しくなった。何時ものように目の下の秋葉原に出かけると、万世橋を渡ってすぐ、石丸電気があり、その入り口に携帯電話のコーナーがあった。
当時、まずは、NTTである。DoCoMoの窓口で「携帯が欲しいんだけど?」「有難うございます。何か身分証明になる物をお持ちですか?」「会社の社員証は?保険証は?」「当社では、公的機関の証明が必要です。免許証か、戸籍抄本などお持ちではないですか?」(そんなもの、持っているはずがないじゃないかーーば〜か)と言う訳で、隅の方にあったJ−Phoneに行って同じことを聞くと、「会社の社員証で結構でございます」と言う。
同じ、半官のNTTとJRでかくも違うのかと思ったが、初代をJ−Phoneに決めた。
以来、今日まで、その系統を使っている。
携帯三代記
二代目に変えたのは、会社名は変わるし、当時の電池がリチュウムイオン電池でないために、電池が持たなくなりと言う理由があった。
三代目に変えたのは、あまり、理由もない。
ある夜、名古屋で皆で酒を飲み、いい気持ちでホテルの帰ろうと名古屋駅から新幹線側の宿に向かった。この頃は不整脈もあり二次会は遠慮していた。
まだ、九時少し前、駅傍のビックカメラがまだ開いている。何か面白いものはないかとパソコンなどのコーナーを回り、一階に下りてくると携帯のコーナーがあった。
見ていると、可愛こちゃんが来て、「ソフトバンクに変わって色々と新しいサービスも始めました」などと説明してくれる。調子に乗って色々と聞いた。
以前は、携帯のハードは安くしていたが、今は2年払いで電話代に加算し、それでも今までよりも安いと言う。「長期のお得意様には更に割引があります」などと言われ、
「今、金の持ち合わせがないんだよな」と言うと「いいえ、一円もかかりません。新しい機種に変えるだけです。テレビも見られるし、IGBのメモリーも前のビックカメラで買うと特別割引です」と言うのでついふらふらと機種交換をしてしまった。
その場で、データなどを入れ替えて、ホテルに帰り、酔っ払っていたので寝てしまった。翌日、新幹線の中で引っ張り出して見たが、あまり良く分からない。
説明書を出してみると本体は「画面も大きく字も大きくなって見やすいでしょう」と言われたのとは裏腹に、保険の契約書のような細かい文字で、見ていると頭が痛くなった。
以来、今日まで主な機能以外使っていない。と言うことは、前の機種でも良かったと言うことです。しかも、会社を離れると使用頻度も少ない。解約しようにも本体の月賦分が残っている。
全く、馬鹿である。