「外国人に関する法律」
朝飯を食いながら解説番組をラジオで聞いていると、次のような話が聞こえてきた。
「Nさん、最近、外国人犯罪で、色々と問題が起こっていますが、やはり外国人が増えたせいですかね」
「そうなんですよ。一口に外国人といっても、色々とありまして、日本人が自分たちの楽しみのために
勝手につれてきたり、法に基づいてつれてきたが、そのまま居ついてしまい集団で暮らしているとか、
密入国してくるとか、様々ですね。」
「相手の国でも禁じている上に日本でも法律で禁じているのに、連れてきて自分たちの利益や楽しみ
のために働かせるなどというのはもってのほかですね」
「その通りです。自分たちでつれてきて、それが害を及ぼすから問題だなどというのは
勝手な言い分ですね。」
「どうすれば、良いんですかね」
「このことは、国家的な問題として取り上げられまして、平成16年6月2日に{外国人に関する法律}
が成立し、平成17年4月27日に改正され、同年10月1日から施行されています」
「どんな法律ですか」
「これは、有害な外国人ということが認定されると、これを取り締まって、持ち込み禁止にするとか、
本国に送り返すとか、国内で増やすことを禁止するとか色々とあります」
「有害という認定が難しいこともあるでしょうね」
「そうなんです。これについては、すでにこの方面での先進国である欧米などでは、
レンジャー制度などを設けて、さまざまな観点から検討して、有害かどうかを判定して
白、黒を明確にするようにしています」
「害もあり、利もあるということもあるでしょうね?」
「そのとおりです。われわれ自身ですら、鶏や猫などと同じく、太古からポリネシアや樺太、朝鮮半島、
中国からやって来た訳で、それが今日の社会を形成しているのですから」
「そうですねーー」
「最後にお話したいのは、このような外国人でも、本当に悪い者は除いて、それを受け入れ教化して
一緒に自分たちの社会に組み込んでいくというのが、本当に進んだ文明であるということをK氏が
ある講演で言っていましたが、これが本当は望ましいことですね」
「今日はどうも有難うございました」
と聞いたように思ったが、どうも寝ぼけていたらしい。話していたのは「外来生物法」で
外国人ではなく、ブラックバスや、カミツキガメのことであった。
しかし、外国人も外来生物である。外国人=外来生物、社会環境=生態系としてみると、
ブラックバスは?カミツキガメは?インコは?などと考えると、同じようなものか?
こんなことを言うと文句が出るでしょう。
正しい法律は「特定外来生物法」といいます。下記のURLを開いてみてください。
([外国人に関する法律]といった一般名称の法律は日本にはありません)
URL: http://www.env.go.jp/nature/intro