名古屋の思い出
 
                     9:徳川美術館

ここは、住んでいたマンションから2kmとは離れていない辺りにある。 
 町の名も徳川町。旧殿様が寄贈した土地に、日本庭園を再建し徳川園とし、その隣に、尾張徳川家の文書を収めた蓬左文庫、調度品、美術品などを収めた徳川美術館がある。

黒門:蓬左文庫の横の一番古いものが徳川美術館

一般に、美術館を見て徳川園を散策し、飯でも食うというのがルートである。

門の中:左が徳川園、正面が徳川美術館

美術館には、尾張徳川家調度品、美術品が幅広く納められている。

 刀剣類、雛人形、嫁入り道具など様々な物があるが、なんと言っても有名なものは、国宝「源氏物語絵巻」であろう。もちろん全巻があるわけではなく、一部であるが、島美術館などにも別の一部があるが、徳川美術館が一番多い。

 尾張藩19代当主の徳川義近氏が財団法人を作り、1935年、別邸跡の現在地に美術館を造った。

 女房とも雛人形の時にも行ったが、印象に残っているのは、「源氏物語絵巻」をデジタル技術を使って、色の再現をやっていたことである。

源氏物語絵巻:ずいぶん損傷している

これは、1998年に始まり、2005年に徳川美術館五島美術館で所蔵する「源氏物語絵巻」全19図の模写作品が完成したという。

行った当時はまだ全部が完成していた訳ではないが、再現された美しい色合いに感動したことを覚えている。