名古屋の思い出

名古屋の食べ物(1)――ひつまぶし

 

 名古屋には、色々な食べ物があり、この地方の名物として紹介されてきた。5年近い在住中に、色々と食べたことを思い出し、自分なりに総括してみたいと思う。

日本の食べ物は、江戸時代にその地のものとして、完成されたものが多い。

 戦国武将を輩出した尾張三河の地は。濃い味のものが多いと言える。

良く、駅の立ち食いうどんの汁の味について、どの辺から変わるかなどということが言われているが、やはり関が原辺りが境界らしい。

 濃いしょうゆ味、八丁味噌の味といったものが、この地方の基本的な味といえるでしょう。

 名古屋風の食べ物と言っても、どう分類するか?価格帯で分けてみました。

1.ひつまぶし

2.味噌煮込みうどん

3.味噌カツ

4.きしめん

価格的には 4000円、2000円、1000円、500円といった感じでしょうか。

 その他、酒のさかな的なものに、「どてに」「手羽先」などもあるが上記の4種類がまずは、名古屋を代表する食べ物といえるのではないでしょうか。

 

ひつまぶしは、明治の初め頃、今日の形が出来たらしい。始めた店は、熱田の「蓬莱軒」とも錦の「いば昇」とも言われている。

ひつまぶしは、関西風に焼いたうなぎの蒲焼を小さめに切ったものをご飯に載せ、おに入れたものと、薬味(ねぎ、わさび、のりなど)と茶碗、お茶がセットで出てくる。汁物は、好みに応じて別注すればよい。

そして、一杯目はそのまま、二杯目は薬味と、三杯目はお茶漬けにして食べるのが一般的である。

お櫃は何人過分を一緒にすることも出来、各人が好みの量食べられる。子供連れなどには便利である。

ひつまぶしの基本形

名古屋の繁華街の中心にある「いば昇」には家族や友人と何回か行ったが、店の構えはさほど大きくないが、奥行きはあるのだが、有名になったため、兎に角、客が多く、予約しておかないと立って待っている状態で、下手をすると最終オーダーに間に合わなくなる。

いば昇

顧客などを接待するには、向かない。やはり食べたいという人を連れて行く場所と言うのが感想である。