女をだます悪い奴?? 韓国の某社とは、最終的には、技術提携をすることとなったが、途中、色々な経緯があった。ここは、ガス遮断器は、日立と提携し、変圧器はウエスチングハウスと提携していた。 WHが左前となり、自社設計でやっているものも色々事故を起こし、親日派の副社長は、日立と組みたいと言う意向が強かった。 しかし、ここに、WHで仕込まれた、慮と言う部長が、四の五の言って変圧器の技術提携に反対していた。 ある時、技術提携の打合せのため、工場のある馬山に行った。ところが、相手は急に労働争議でストライキである。工場で打ち合わせることも出来ず、ホテルで日本側が集まり、資料の纏めを始めた。 間も無く、小生の部屋のドアをノックする音がする。誰か仲間が相談にでも来たかと思い、ドアを開けると、若い女が立っている。昼間から何事かと思っていると、名刺を出して、この日本人を知っているかと聞くのである。 見ると、なにやら、何とか調査団、何とか理事とかもっともらしいことが書いてある。当然、知るはずもないから、そんな奴は知らないと答えたが、なにやら、泣きそうな顔をしているので、何があったのか聞いてみた。 あまり良く分からない日本語で、彼女が言うには、昨夜、この名詞の人と、ホテルのカラオケバーで知り合い、一夜を共にした。ところが、今朝起きてみると、相手はもういない。 薬を飲まされたり、やりすぎて疲れ果てて寝てしまったりして、悪い女に身ぐるみはがされたと言う話は聞いたことがあるが、逆の話は珍しい。 日本人にしては、よほどの凄腕の持ち主か、女が経験不足か、どちらかであろう。 それ以上話を聞いてもしょうがないから、ホテルのボーイを呼んでお引取り願った。 しばらくして、ボーイの怒鳴り声と女のヒステリックな泣き声が聞こえてきた所を見ると、女が散々ホテル側から怒られていたのであろう。 して見ると、日本人の所にきて、もっともらしい話をして、金をもらおうと言う新手の詐欺でもなかったのか? 当時の韓国では、ホテルと女性は当たり前であったが、このようなこともあるのか? |