カトリーナ

 すこし前のお話です。

なぜ、ハリケーンに女性の名前をつけるのだろうか?

そう言えば、終戦後、日本でもしばらく台風に女性の名前、しかも英語圏の名前を付けていた。
これも、駐留軍命令か、駐留軍のご機嫌取りか、神風が吹かないで戦争に負けた腹いせか、なぜだろうかと言うことで、例によってインターネットで調べてみた。

 そもそも、台風は北西太平洋領域、ハリケーンは北中米領域、サイクロンはその他の領域での呼び名であるという。

なぜ、ハリケーンが女性の名前かと言えば、米国の海軍や空軍の気象担当者が自分の恋人や妻の名前を愛称として付けたのが始まりだという。しかし、例によって女性差別ということで1979年以降は男女交互につけるようになったとの事である。

 今では、リストがあり、その順番に付けるようになっており、これをリスト方式と言い、日本のようなつけ方を番号方式と言う。

 日本でも、終戦後、1951年までは、アメリカ式の女性名で、その後も、占領下の沖縄では同じような命名をしていた。

それ以降でも、特に大きな被害をもたらした台風には阪神淡路沖地震のように、特別の命名をした台風がある。

たとえば、洞爺丸台風、伊勢湾台風など8個あるが、1977年以降はこのような命名方式はやめて、全て台風15号という番号方式の呼び方になった。

 この呼び方では何年の台風かが不明であるから気象庁では、平成15年台風15号と言う呼び方をするのだそうだ。

 しかし、この呼び方は、日本固有のものである。各国で呼び方が違っているのはいけないと言うことで、北西太平洋の14カ国が台風委員会と言うものを作り、加盟国の

動植物、自然現象などを10個ずつ持ち寄って140個の名前を並べ、これを順番に使うことにしたという。
(日本は星座の名前)

これだと、年間の台風発生は26.7個だそうだから約5年で一周することになる。

ちなみに一番(平成12年台風第一号)は、カンボジア語ダムレイ(象)で140番はベトナム語サラオー(最近見つかった動物名)という。

 しかし、フィリッピンや日本では、今でもこのような言い方をしていない。聞いたこともない名前では、よくわからないと言うことであろう。

他の国はどういっているのであろうか

 アメリカのカトリーヌ台風の被害は、何万人も死んだという10年程前の中国揚子江流域の大洪水、名古屋の豪雨による災害とよく似ている。

中国の大洪水では、何年かの間に川底が上流からの土砂で隆起し、そこに大雨が降って堤防が決壊した。しかし、被害の出た武漢には、巨大な遊水地があって、堤防が決壊してもそこに水が流れ込む仕組みであったはずである。

しかし、この遊水地を耕地化して大勢の人が住み着いていたのも被害を拡大した。

名古屋の洪水でも、地元の人に言わせると、あそこは、洪水になったら水没するのは当たり前で、あそこに家を作る(土地を買う)のがおかしいと言うことになる。

 今回のニューオルリーンズは、これらに比べてももっと悪い。
すでに、危機が予測されていたのである。
ありもしない大量殺戮兵器の危機をあおって、他国まで進攻するのであれば、予測された自国の危機をまず救うべきと言う話が出るのは当然だろう。

日本も時を同じく、台風14号がやってきた。これもまた、アメリカ追従の天罰か?

中国がアメリカの支援500万ドル、日本は50万ドル、さらに50万ドルを追加したそうだが、それで丁度良かった。
ここ何年間かの災害で、外国から金で援助を貰った記憶も無いのだから。

それにしても、テレビで見る日米の被災者の表情の違いは何を物語るのであろうか