BIPAP (Biphasic positive airway pressure)

高圧相と低圧相の2つの圧を設定できるCPAP{ (Continuous positive airway pressure) - 持続的気道陽圧法 }のことで、常に一定のPEEP(肺胞の虚脱を防ぐため、気道内圧を大気圧より高い状態に保つ)を加えたままにする換気法のことであり、実際上は高圧相が吸気圧、低圧相がPEEPとなる。

こんな説明がありますが、」簡単に言うと、一定時間間隔で、高めの空気圧を出し、吸い込みが出来、低めの圧力で息を吐く。
これをやるマスク式の呼吸器です。

マスクには2種類あり、鼻のみを覆うものだと会話なども簡単。鼻と口を両方覆うものだと、口をあいてしまっても機能すると言うことになります。(花粉症で鼻づまりなどでは良いでしょう)

病気によっては酸素などを補給することもあるようです。

 気管切開などをして取り付ける人工呼吸器では、取り外すことは、ほとんどの場合、即、死を意味するのですが、この呼吸器は、着脱は自由です。

小生のような球麻痺が先行し、咽喉の筋肉が弱っている場合、夜間寝ているときに呼吸がおかしくなる(無呼吸症候)場合などには有効でしょう。

 しかし、現状ではまだ常時つけておく必要はありません。

なぜ、これを早く訓練したかといえば、むしろ病院側の都合があったからです。

昨年から診察時に、3月位から外来の診察もままならないとぼやいていましたが、1月に聞くと、助手として使っていた医師が2人やめてしまい、次来るのは6月以降だろうといいます。

入院患者、救急対応で、時間がとれなくなってしまう。そこで、人手のある2月中に、これをやってしまおうと言うのです。

別に問題もありませんからやることにしました。2/15−19日の予定です。何でそんなにかかるの?というと、人によっては、つけると色々と文句を言ったり、問題が起こったりすると言うのです。

 夜間の状態などチェックする必要もあるでしょうから、まあ、そんなものとあきらめました。

入院など小学生のとき以来、60数年ぶりです。

個室を用意してもらいましたが、インターネットは出来ません。それでもノートPCを持っていき、池波正太郎の「剣客商売」などを図書館から借りて、4冊ほどもち、数独などももっていきました。

テレビはあるがネットは無し

 入院して、しばらくして、業者が装置を持ってきました。医師と設定を行い、マスクをかぶります。鼻のみを覆うタイプを選択しました。

この装置は、病院が業者から借りる形で患者に貸与します。業者は、装置のメンテナンスを定期的に行い、医者は使用状態をチェックしますが、小生の場合は、訓練後は、装置を自宅に持ち帰り、業者が来てメンテナンスをして、医者には使用状況を1回/月、診断のときに報告します。

付けてみると物を見るのに邪魔(右が装置本体)

入院中は、これも小生の体調では不要と思われますが、動脈血の酸素量を測定し、ナースセンターに常時、数値を飛ばす無線式の測定器をつけさせられました。こでが、大きくと重く、一昔前の心電図のホルターのようなもので、それを指先につけるのでまことに邪魔です。

パルスオキシメーター(これをポケットに入れているがしばしば落とす)

さて、これをつけた最初の夜は、気持ちよく寝ていると一回警報音が出て、どうも、パイプがずれたかなにかだったのでしょう。二番目は、何回か起こされてしまいました。

警報が出ると表示が出るのですが、看護婦が飛んでくるわけでもないので、原因不明。業者に聞いても良くわからず。この辺は、将来、自宅でチェックしてみる必要があります。

 鈍感なのでしょうか、苦しいとか痛いとか、別にそんなこともなく問題ないのですが、唯一問題は、取り付け部が大きく、眼鏡がかけられず、物を見るのに左右の目がばらばらになってしまうこと。

それでも、借りていった池波はみな読んで、さらに5冊ほど借りてこさせ、DVDなども持ってきてもらってPCで見るなどしました。

勝手に生卵など買ってきてーー

日立総合病院は広いのですが、それでも足りず、表へも散歩に行ったりしたのですが、ここ数年なかった大雪が降ったりして、散歩もままなりませんでした。

外は大雪

また、酸素量を指先で測るパルスオキシメータは小さなものがあるので、これを退院後購入しました。

パルスオキシメーター(結構高い)

肺活量、心電図、血液検査、MRIなど一応の検査も済ませ、予定より1日早く18日退院。