沖縄紀行(その1) 行くべきか、最後まで迷っていた沖縄旅行、残された日時も少ないので思い切って実行することにした。 日本が拡大していく中で、北海道などとは、また違った歴史をたどってきた沖縄について、現地に行って実際に体験して見たかったこと、ここを廻れば、全国、全県のドライブが完了することが大きな理由であった。そして、2/28は寅年男の誕生日!! ドライブ旅行の楽しみーー計画の立案 1.旅行期間 今回は、自分の足に自信がないので、娘を連れて行く3人の旅行である。したがって、現役の娘に時間が制約され、2/27−3/01と言う短期間になった。 娘は、前の晩、友達との約束があって、一緒に来られない。そこで、夫婦は羽田に泊まり、娘は夜行バスで来てホテルで合流。朝の飛行機で那覇に向かうこととし、帰りは、最終の羽田発のバスに間に合うように立案する。これが基本条件。 幸い、すこし高いが羽田の第2ロビーに直結するホテルがあり、ここに泊まることにした。 ここは、ホテルのドアを開ければ、出発ロビーである。 2/26:羽田泊 2/27:羽田発:08:45 ANA 那覇着:11:35 3/01:那覇発:16:50 ANA 羽田着:19:00 羽田発:バス:20:25 新田中内:23:05 したがって、沖縄にいるのは、約2日半と言うことになる。 2.ルート設定 沖縄本島には、何がある? 一番多いのは、米軍基地。次がビーチ(日本語では海水浴場) 島(橋で結ばれた) そして、世界遺産。第二次大戦の慰霊地。観光地(山や海岸) これらを一応、総なめにしたいが、時間が不足。出来るだけ沢山廻って、後は時間の都合で追加することにした。
しかし、予想外の出来事もあり、計画変更が起こり、時間不足で事前調査も十分でないため、見ないでしまった所も出た。(逆に、見たところも) これが、ドライブ旅行の面白いところである。 3.歴史の勉強 何処へ行くにも一応簡単にその土地の歴史を学ぶことにしてきた。沖縄についても、今回、色々と学んだ。ある程度、系統的に知るには、沖縄県教育委員会が編集した「沖縄の歴史と文化」が良いでしょう。 「沖縄の歴史と文化」 http://www-edu.pref.okinawa.jp/gaku/jp_okinawa/jpnomote.htm この冊子は、本土側から見ると不穏当?な表現があるということなのか、現在は入手困難なようです。 一応、歴史の所を簡単に、抜粋してみます。 旧石器時代以前から人が居た。日本最古の人骨も発見されている。 (これは、沖縄が珊瑚などで出来た石灰岩の土地で、骨が残りやすいこともある) 7000年位前に、北部から中部辺りまで九州の縄文の影響が見られる土器の時代に入る。 北部から中部(種子島、屋久島、沖縄本島、奄美)と南部(宮古、八重山)では文化が異なる。 このような傾向は10世紀頃まで続き、貝塚などが多く発見されている。 10−12世紀に農耕が入り、文化圏が一となり、人口増加、集落による土地争いなどが起こる。 13世紀頃、仏教が本格的に伝来。 14世紀、北山、中山、南山という3国になり明に朝貢、「王」の称号を得る。 15世紀初め、中山が三国を統一、琉球王国となる。1430年、明に統一を報告。 1609年、薩摩藩の侵攻。薩摩の支配下に入るが、王国の形は残り、清から王号をもらっていた。 薩摩藩からの税の取立てもあったが、18世紀には本土と同じような飢饉が起こり、明治維新の前には欧米の来航もある。 明治になって琉球藩となったが、1879年に明治政府は沖縄県として完全併合。 清国との領有権の争いもあったが、日清戦争の勝利で、完全に日本の一部になった。 その後、太平洋戦争末期、日本軍は、沖縄に15の空軍基地を作ったが飛行機無し。 1945年4月米軍上陸。6/23に米軍が制覇を宣言(一部8月まで抗戦もあった) このときの住民を巻き込んだ戦い、集団自決の強制など、多くの問題が出た。 1951年、サンフランシスコ条約。安保条約で、沖縄の永久施政権を認めた。 1961年安保闘争以降の独立闘争の激化もあり、1971年、核抜き本土並みということで 1972年、日本返還がなされた。 このように、薩摩藩の琉球支配は、農耕民で中国に見習った政治体制が出来ていたところの支配と言う点で、松前藩の蝦夷地支配とは違っている。 歴史的な時間経過からいえば、蝦夷地に本土からの人が入っていったのは早かったが、政治面で完全な支配を始めたのは、北海道が一番遅かったといえるだろう。 勿論、明治以降の台湾、朝鮮支配もあったがーーー 4.沖縄の世界遺産 12世紀前後から、各地を支配した豪族の城をグスクと言い、城という字を当てている。 比較的高地に城壁をめぐらせて造られたものである。 グスクは宮古、八重山なども含めると数百あるといわれており、基地内などで調査が十分でないものなども多い。 グスク以外にも原始宗教時代の聖地なども多くあるようであるが、調査はこれからであろう。 2000/12に首里城などの代表的グスクとその関連施設が世界遺産に登録された。 比較的、高台にあり、足弱な小生には厳しかったのと、時間も十分でなく、全部を廻れず残念であった。 「沖縄の世界遺産」 |