パソコン生活とパソコン雑誌

 パソコンを使い始めた1980年代後半の頃は、基本的には、ワープロの代わりや表の作成、ゲームなどが主体であった。

外国との交渉などで、タイプライターのタッチシステムの勉強などしていたので、キーボードへの違和感も無く、信長の野望や三国志といったゲームも目新しく面白かった。

この時代から90年代の初めまで、パソコンと言えば、NECのPC98シリーズがほとんどであり、MS−DOSなどで動いており、自作などは素人には困難であった。

寡占の中で、価格も非常に高かったのである。

 しかし、NECの独占は、DOS/V機の普及が進み、Win95が発売されると完全に終わりを告げた。

CPUなども色々な種類が出てきて、DOS/V機を自分で作った方が安いという時代が90年代の中頃にやってきたのである。

この頃が第一次の自作ブームの時代である

ハード、ソフトの進歩、自作のブームなどが、パソコン雑誌の普及に火をつけた。

 自分自身も、Win95が発売された頃、東京の本社に転勤になり、御茶ノ水の本社から下を見ると、そこは秋葉原である。昔の電気小僧の気持ちがよみがえったのである。

 しかし、バブルの崩壊や、ハードの進歩の停滞などもあり、90年代の終わり頃に再び、自作は下火となった。

その後、WinXPや新しいCPUシリーズ、様々な周辺機器、インターネットの進歩、高速なPCでないと動きが悪い動画形のソフトなどが出てきた。

再び2000年の前半には、自作をやる人が増えたのである。

 しかし、その後また、自作は下火になった。兎に角、高性能のパソコンの価格が安くなったのと、WinVistaなど、面倒なだけだ。どんなことでも、たいていはWinXPのパソコンで出来てしまうという時代が来たのである。

最近でも、雑誌に色々と自作の記事が出ているが、以前のようなブームにはならない。

 

 このような変遷の中で、時代時代で、パソコンを自作して遊んできたが、それには、色々な雑誌の記事が役に立った。しかし、それらの雑誌も休刊が続いてきた。

本社から名古屋時代には、3種類くらいの雑誌を購入していた。

まず、廃刊になったのがPCingである。



PCing          学習研究社

               1988/6 創刊  1999/11 休刊

これはどちらかと言うと初心者に近い読者を対称にしていたが、付録のCDに
ゲームなど色々なものが乗っていたので購入していた。












次の廃刊になったのはOH!PCである。



OH! PC       ソフトバンク パブリッシング(後のクリエイティブ)

               1982/6 創刊  2000/8 休刊

これは当初はNECのPC98シリーズに特化された雑誌だったが、
DOS/Vの時代になってからも頑張っていたがとうとう廃刊になった。

しかし、かなりマニアックで面白かった。










 これらが第一次のブームが去った時に廃刊になった。

その後は、今でも刊行されているWIN−PC(日経)のほか、2種類の雑誌を取っていた。

しかし、次のブームが去って、DOS/V specialが廃刊になった。



DOS/V special  毎日コミュニケーションズ

               1996年創刊    2006/11 休刊

これはどちらかといえば週刊誌風の編集で肩がこらなかった。













そして、最もマニアックだったのがPC−Japanである。これも2004年に変な理由で数ヶ月休刊し、その後復刊したのだが、ついに今回廃刊になった。



 PC Japan     ソフトバンクパブリッシング

               1996/5PC Computingとして創刊   2010/3 休刊















Win PCは以前に購読をやめたので、これでパソコン雑誌からはおさらばということになる。

丁度、良い時期かもしれない。            

(ここにあげた雑誌の表紙は、記念のために取っておいた最終号です)